読むロバの会の日

…ということをすっかり忘れていて、15時前に参加する人が来られて初めて「あ、そうだった!」と思い出した本日、でした。いかんいかん。

本日の参加者は2人、プラス、ギリギリ間に合わなくて読む時間がなかった人が1人。
それぞれに読んでいたのは…
山本善行撰『埴原一亟 古本小説集』
吉川英治『三国志(三)』
間に合わなかった人が購入だけしてくださったのは…
レアード・ハント(柴田元幸訳)『インディアナ、インディアナ』

『双調平家物語』を読んでいた人、続いて『三国志』を読み始めたそうです。
いまのところの感想は「ばかばっかり」とのこと。

わたしは、そういうわけですっかり忘れていたので読む本を用意しておらず、慌てて、もう随分前にともだちからすすめられていたパク・ソルメ(斎藤真理子訳)『もう死んでいる十二人の女たちと』を店の本棚から。
短篇集だったので、まずは表題作の「もう死んでいる十二人の女たちと」と「海満(へマン)」を読んでみたのですが…うわー、なんだこれ!? こんな小説、読んだことないぞ!びっくりー。すごいな、パク・ソルメ、そして斎藤真理子…という阿呆な言葉しかちょっと出てこないほど衝撃を受けて動揺している、今です。
読みます。

次回は、3月24日(金)15時から16時です。
読むロバの会は、それぞれに本を読むだけの、読書空間と読書時間を共有する読書会です。
ご参加は、ご予約不要、時間途中からの参加も途中でやめることも自由です。
参加費のかわりに、1ドリンクのご注文または500円以上のお買い物をお願いしています。
どなたもお気軽にどうぞ。

読むロバの会の日

でした。

参加者は2人。
それぞれに読んでおられたのは…
ポール・ラファージ(柴田元幸訳)『失踪者たちの画家』
ジョーン・R・R・マーティン(酒井昭伸訳)『ナイトフライヤー』

『失踪者たちの画家』は読み始めて小一時間のところまできても「どういう話なのかよくわからない!」とのこと。
ポール・ラファージ、おもしろい人みたいですけど、先へ読み進めるのがたのしみですね。

わたしは、藤原辰史『植物考』を。
藤原さんの本、ずっといろいろ気になってはいたのですが、読むのはこれが初めてです。
そもそも今日は、この本を読もうか、カレル・チャペックの『園芸家の一年』を読もうか、迷ってこちらにしたんですけど、読んでいたら早々に『園芸家の一年』が登場しました!つながってたのか〜。
そういえば去年の今頃は、エドゥアルド・コーンの『森は考える』を読んでいたし、春はそういう本を読みたい気持ちにさせるのかも、です、わたしの場合。

次の読むロバの会は、3月12日(日)15時から16時ごろまでやります。
読むロバの会は、各自で読みたい本を黙ってただ読む、読書空間と読書時間を共有する読書会です。
お互いにどんな本を読んでいるのか、見せあうくらいはしますが、発言を求めたり戦ったりはしません。
途中参加・退出もOKですので、ご都合のついた時間だけ、10分でも本を読んでいってください。ご予約も不要です。
参加費のかわりに1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。
お気軽にどうぞ。

読むロバの会の日

でした。

参加者は2人。
それぞれに読んでいたのは…
スコット・フィッツジェラルド(村上春樹訳)『グレート・ギャツビー』
劉慈欣(大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳)『三体0 球状閃電』

どちらも相当におもしろいようで、それぞれ集中してぐんぐん読んでおられました。

わたしは、山本善行撰『埴原一亟 古本小説集』を。
先日演奏に来られたふちがみとふなとさんが、この本はおもしろい!と(はちみつと交換で)くださったもの。
ほんと、おもしろいです!読み始めたらあっという間にその時代(大正から昭和初期)の空気に包まれてしまいました。タイムスリップして、読んでいるのだけれどなんだかぼんやりしています。いい感じ〜。

3月も週1くらいで開く予定です。
日程が決まったらまたお知らせします。
曜日や時間のリクエストがあったら遠慮なくしてくださいね。

2023.2.22

骨折した足首がギプスからサポーターになり、まだ松葉杖の補助付きながらも両足揃った靴をはいて地面に足をつけられるようになったので、2ヶ月ぶりに外食したり買い物に出かけたりして、気分も軽快になった。

いまは確定申告の準備に追われているけれど、これが終わったら……と今年のビジョンをあれこれ考えてみる余裕もある。やりたいこと、とりかかりたいこと、山盛り!

出版は、今年はヒマールからの刊行物はない予定。
リクオさんの『流さない言葉②』の企画を進めつつ、新刊を予定しているこぶな書店のサポートをしていくが、それと並行してとりかかりたいと考えていることがある。
それは、既刊の「電子書籍化」と「音訳化」。
電子書籍は、これまで個人的には受け入れられず、漫画本は購入したことがあるけれど(紙の本が絶版で買えなかったので仕方なく)、積極的に読みたいと思ったことは一度もなかった。なのに、なぜ自社本の電子書籍化を考え始めたのかというと、音訳化と理由は同じなのだが、昨年、思いがけず目に問題がみつかって(治療中ですが安定していますのでご心配なく)、一瞬、本が読めなくなったらどうしよう!?と思う出来事があったのがきっかけ。電子書籍は文字を拡大でき、読みやすい(見えやすい)書体に変えたり、あるいは縦書きの文章が読みづらいという障害がある人がいて横書きに変えれば読める、といった話を聞いたりして、紙の書籍にこだわることは非障害者の視点だったのだな、と気づかされた。
もちろん、装丁も含め一冊の本として、紙で届ける意義がある作品もたくさんある。同時に、紙であれ電子であれ、ひとりでも多くの人に読んでもらえるほうがよい内容の作品もたくさんある。
紙の値段が高騰していることも、電子書籍化にとりかかる理由としてあげられる。紙はどんどん貴重品になっていく。大事にしたい気持ちもある。
すべて電子書籍化、というのではなくて、作品によって「電子書籍もあり」はありかも、と考えられるようになった。そして、紙で出版する本は長く愛読されるものを、ずっと持っていたいと思ってもらえるものをつくることを、今まで以上に考えてつくっていきたい。

そういうわけで、確定申告が終わったら、電子書籍で本を読みまくろうと思っている。まずは自分で読んでみるところから。まだその段階です(苦笑)。

2023.2.21

別々のともだちが出演するラジオドラマがたまたま同じ時期に放送されて、聴いてみた。

ストーリーは違うけれど、どちらも「好きなことをして生きていきたい」「自分がほんとうにやりたいことはなんだろう?」という同じテーマがあるように感じられた。

わたしは好きなことをして……というか正確に言うと、嫌なことは積極的にやめて生きてきて現在に至り、やりたいことをやっている、と思っている。
類は友を呼ぶのかもしれないけれども、あらためて考えてみると、まわりのともだちもほとんどが好きなこと、やりたいことをやっている人たちだ、と思う。
なので、正直言うと、どちらのラジオドラマもわたしの胸には響かなかったのだけれど(作品がよくなかったというわけではなくて、言われるまでもないという意味で)、こうしたテーマの作品が同時期に同じラジオ局(だったんです)で2本も制作されているということは、こういう内容が胸に響く人たちがたくさんいる、つまり、好きなことをやれず、どうしたらいいのかわからず、なんか違う、辛い、と思いながら毎日を過ごしている人たちが大勢いる、ということなんだな……と感じて、けっこうせつない気持ちになった。

ラジオドラマが聴いた人たちの力になったらいいな。

読むロバの会の日

でした。

参加者は2人。
それぞれの人が読んでいたのは…
スコット・フィッツジェラルド(村上春樹訳)『グレート・ギャツビー』
ジョーン・R・R・マーティン(酒井昭伸訳)『ナイトフライヤー』

『グレート・ギャツビー』は愛蔵版で、装丁がかっこいい。函入りです。

わたしは引き続きキム・チョヨプ×キム・ウォニョン(牧野美加訳)『サイボーグになる』を。
なかなかさらっとは読めない本で、じっくり噛んで咀嚼するように読んでいます。

次の読むロバの会は2月23日(木・祝)15時から16時ごろまで。
お休みの人も多いと思うので、よかったらいらしてくださいね。

多謝!ふちがみとふなとLIVE

わくわく、嬉しすぎた3年半ぶりのふちがみとふなと。

わたしはまだ松葉杖なので、手伝いの妹にカウンターに入ってもらい、お客さんの気分でたのしませてもらいました。感謝。

季節に影響されやすい、と話されていたふちがみさん。
わたしも心の中で「春が近いからやってくれるかな、聴きたいなー」と思っていた『だんだん日が長くなってきた』が演奏されたのでとても嬉しかった!
この曲は、ふちがみさんのうたもすてきだし、ふなとさんのベースもめちゃくちゃかっこよくて大好きなのですが、ふちがみさんが車窓から山や川を見るところがすごく好きなので、断然ライブで聴きたい、観たい曲のひとつなのです。

コロナのあいだにうまれた新曲もたくさん聴けました。
『プシュの命』サイコー!めっちゃかっこいい!そして、こみあげてくる可笑しさ、愛おしさよ(ムジカジャポニカさんがYouTubeチャンネルでお裾分けしてくださっている演奏を観られますので、よかったら!)
旅先からの手紙として書かれた(とおっしゃっていた、と思う)『ガゾメダ』(正確なタイトルじゃないかも…)は映画を観ているような感覚に。わたしは映画『キンザザ』のような映像が頭に浮かんでいました。

ふちがみさんがコロナ禍の2年目がしんどくて、しばらく歌えなくなっていた曲、と話されていた『忙しいあなたへ』。
年末に骨折して6週間のわたしの場合、忙しいわけではないのだけれど、なんにもできずに変わらずにただすすんでいくように感じられる毎日に焦って、それも自分がうっかりだったせいで、泣きたくなる日も多くて…
「急ぐなわたし 止まってもいいんだよ/急ぐなわたし 困ってもいいんだよ」
そう歌うふちがみさんの言葉に、とてもなぐさめられました。ありがとう、ふちがみさん。

来てくださったお客さんから、休憩中に、終演後に、「来てよかった!元気が出ました」「久しぶりにたのしい時間でした」「こんなだったわー!って思い出しました。最高!」と声をかけてもらって、ほんとうに嬉しくて、やってよかったです!
みなさん、ありがとうございました!!

撮影はナガツカアキラさん。
いつもありがとう!

ひりひりしたり、ぴりっとしたり、きゅっとなったり、ゆる〜っとなったり、泣いたり、大笑いしたり、「気持ちの緩急がヤバイ!」(お客さん談)たっぷり2時間。
ふちがみとふなとさん、また演奏を届けに来てくださってほんとうにありがとうございました!
次は3年後よりも早く来ていただけますように。
待ち遠しいです。

読むロバの会の日

でした。

参加者は3人。
それぞれに読んでいたのは…
斎藤孝『気の利く大人のひと言目』
ジョン・グリシャム(村上春樹訳)『「グレート・ギャツビー」を追え』
増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』下巻

『気の利く大人のひと言目』を読んでおられた方は今度はじめて婚活イベントに参加されるそうで。
気の利いたことが言えなくても、たのしい時間になるよう祈ってます!

わたしは前回に続いて、キム・チョヨプ×キム・ウォニョン(牧野美加訳)『サイボーグになる テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて』を。
まだ半分ほどですが、気づかされることがありすぎて、帰ろうとしているみなさんを引き留めてまでたくさん話してしまいました!すみません!!
発見だらけ!ぜひ読んでもらいたい!
次の注文時にまた仕入れておきますのでぜひぜひ読んでください。

次の読むロバの会は、2月15日(水)15時から16時ごろまでやります。
各自で黙って本を読むだけの、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
ご予約不要です。

読むロバの会の日

でした(blogがまた「読むロバの会レポート」になってきたので、ほかのことも書かねば)。

きょうは、喫茶営業をしていると思って来店された方が本を手に持っておられたので、「ふだんはテイクアウトだけなんですけど、今ちょうど読書会をやってまして、本を読みながらだったら店内で飲んでいただけますよ」と、さも、ラッキーでしたね!と言わんばかりにお誘いして参加してもらいました!

その方が読んでいたのは、桐生稔『雑談の一流、二流、三流』。
もうひとりが読んでいたのは、赤染晶子『じゃむパンの日』。

わたしは、キム・チョヨプ×キム・ウニョン(牧野美加訳)『サイボーグになる テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて』を。
きょうは少ししか読めなかったので、来週また続きを読もうと思っています。

来週は9日(木)15時から16時ごろまでやります。
ご予約不要。各自で黙って本を読む、読書時間と空間を共有する読書会です。
久しぶりに店内でコーヒー飲みたいな、という方も、本を持って(または来てから購入して)どうぞ!

読むロバの会の日

でした。
きょうも雪がちらちらする寒い一日でしたが、3人が参加してくれました。

それぞれに読んでいた本は……
山口恵以子『婚活食堂』
宮部みゆき(選)『撫子が斬る 女性作家捕物帳アンソロジー』
後藤正文『何度でもオールライトと歌え』

『撫子が斬る』は女性が主人公、というわけではないようです。

わたしは赤染晶子さんの『じゃむパンの日』、前回の続きを読みました。
札幌で開催されているゆきまつりの雪像、人や動物の雪像を壊すときは雪像に目隠しをしてから壊す、ということを初めて知りました。
それは本筋(?)ではないんですけど、一番「へー」と思ったので。

2月も週1くらいのペースで開くつもりでいます。
予定が決まったらまたお知らせしますね。
日にちや曜日のリクエストがありましたら、遠慮なくどうぞ。