読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは
内田百閒『シュークリーム』
吉川英治『三国志(六)』

『シュークリーム』は取り寄せ注文をいただいて、ちょうど昨日入荷したところでした。
「撰者の山本善行さんもあとがきに書いておられるけど、百閒先生が書いたものならなんでもいい!ほんとうにその通り!もし、今後、誰かひとりの作家の作品しか読めない、と言われたら、迷わず百閒先生を選ぶ!」とのこと。
熱く言われて、わたしも久しぶりに内田百閒作品を読みたくなりました。

『三国志(六)』は、「あいかわらず。騙し合い、化かし合い」だそうですよ。
全八巻、あと少しですね!

わたしは、杉並区長・岸本聡子さんの『地域主権という希望』を。
先日の杉並区議会議員選挙、選挙活動中のようすも結果も、ほんとうに素晴らしかったので!
この本の冒頭部分を読むと、それが急に現れた変化ではなくて、長く地道に、じわじわと続けられてきた地域の人々の運動の結果だということがわかります。
すごく元気をもらいました!希望!選挙でがっかりしている人たちに届けたい!

5月も週1ペースで開く予定です。
次回を含む5月の日程が決まりましたら、また店頭やSNSなどでお知らせします。

もしかして「なにか読みたいけど、なにを読んだらいいのかわからない」という方がいらっしゃいましたら、気分や好みにあわせた選書のお手伝いなんかもしますので、よかったらお気軽に声をかけてくださいね。
ご参加お待ちしています!

読むロバの会の日

でした。
参加者は3名。

それぞれに読んでおられたのは…
小川裕夫『踏切天国』
大江健三郎『ヒロシマ・ノート』
大島豊『アイリッシュ・ミュージックの森』

『ヒロシマ・ノート』は、電子書籍版をスマホ画面で読んでおられました!
スマホ画面じゃ小さすぎて読みにくいのでは!?と思っていたのですが、「小さい画面に表示されている文章にだけ集中することができていい。かなり読みやすい」とのこと。
片手で持てて、iPadよりもさらにラクそうだし、わたしもスマホで電子書籍読書、やってみようと思いました。

わたしは本日店に入荷した、戸谷洋志『SNSの哲学』を。
じつは、リクオ著『流さない言葉① ピアノマンつぶやく』を出版する際、「つぶやく」にするか「さえずる」にするかで、著者のリクオさんとかなり相談して決めたんですけど、今日この本を読んであらためて、tweetを意味する「さえずり」と日本でひろまった「つぶやき」とでは、そもそも方向が真逆なんだよなー、と。
そして、その「つぶやき」もどんどん、そもそもの意味での「つぶやき」ではないものとし扱われている、と。
「10代上すべての人に」と創刊されたシリーズからの1冊。おもしろいです。おすすめ!

次の読むロバの会は、27日(木)15時から16時ごろまで開きます。
どうぞお気軽にご参加ください!

読むロバの会の日

でした。
参加者は1人。
読んでいた本は、吉川英治の『三国志(五)』。
諸葛孔明がなんかやな感じ、なのだそうです。

わたしは、大瀬留美子『ソウルおとなの社会見学』を。
いわゆるガイドブックではない、ソウル案内。
建物とか、看板とか、謎の施設を見て回るとか、そういう街歩きは大好きなので、よくあるガイドブックよりもそそられました。ソウル、行ってみたい。
行ったら街歩きだけじゃなくて、おいしいもの食べまくったり、韓国コスメ買いまくったりもしたいですけどね。

次の読むロバの会は19日(水)15時から、です。
ご参加をお待ちしています。

2023.4.13

来週末、奈良で本のイベントに出るんです(GIVE ME BOOKS)。
屋外イベントには革小物himaarとして何十回と出たことがあるけれど、出版元ヒマールとして出るのは初めて。
とにかく出店そのものが久しぶりなもので(4年ぶりとかか!?)そろそろ準備を始めないとなー、と昨夜、事務局から送られてきた出店マニュアルなどを読んだら、そのあと全然寝れなかったのです……
今回はWS的なこともやるし、本のほかに雑貨も持っていくし、初めての場所だし、ブース内のレイアウトや本をどうならべるか、ポップをどうつけるか(風で飛ばないように、見やすいように)とか、いろいろ考えてしまって、考えながら寝落ちしようぜ、自分〜と願っていたんだけど、なかなか落ちなかったなあ(苦笑)。

考えるより実際に準備を始めると落ち着くので、早めにやれることからやっとこう。

読むロバの会の日

でした。

参加者は2名。
それぞれの人が読んでいたのは…
キャサリン・マンスフィールド短編集『郊外のフェアリーテール』
吉川英治『三国志(五)』

キャサリン・マンスフィールドを今日読もうと思ったのは、「前回読んでいたアリ・スミス『春』に名前が出てきて、この本を持っていたのを思い出して…」とのこと。
そんな感じで読書がつながっていくこと、ありますよね。

わたしは『台湾書店百年の物語』を。
最近続けて台湾のドラマを見たのをきっかけに、台湾の歴史をおさらいしたい、もっとよく知りたいと思ったのですが、いわゆる歴史本になかなか手がのびずにいたところ、お!この本なら書店の歴史をたどりながら台湾の歴史を知ることができるかも、と手にしました。
まだ途中ですが、目的が叶っているうえにおもしろい! おすすめします。

次の読むロバの会(読書会)は3月14日(金)15時からやります。
初めての方もお気軽にどうぞ。

2023.4.7

初めての電子書籍、ポール・オースター『サンセット・パーク』読了。

とてもおもしろかった。
登場人物全員、読むほどにどんどん愛おしくなって、みんな、なんとか、どうか、幸せになってほしい、と願わずにはいられない。

最後、えっ!これで終わり!?これからどうなるの!?と衝撃を受けたのは、内容のみならず、電子書籍で読んだからだと思う。
そろそろ終わり、ということがまったくわからずに読むから。
一応、ページ数は表示されるけれども、選択したフォントの大きさで総ページ数は変わるし、000ページで終わり、なんてことを頭に入れて読んだりはしないから。
紙の本の、自然と終盤が近づいていることがわかる物理的な感覚、あらためて、そうだったのかーと思う。

で、じゃあどっちがいいのかと考えると、そろそろ終わり、がわかったほうがよいかわからないほうがよいか、どっちもそれぞれいい気がしている。
そろそろ終わり、がわからない読書は初めてだったけど、それはそれで悪くはなかった。

電子書籍は、たくさん買ったのでたくさん読んでみます。
電子書籍を買うときに、リアル書店を選んで買うことができたらいいな(コロナ禍のはじめに、配信で自宅で映画を見るのだけれどリアル映画館を選んで鑑賞券を買って見られたみたいに)、と思ったので、hontoに提案メッセージを出してみました。
hontoのお客さんは電子も読むけど紙の本が好きな読者も多いと思うし、hontoらしくて、kindleとの違いもアピールできていい気がするんだよね。どうかな。

2023.4.5

統一地方選挙の選挙戦がはじまっています。
選挙期間中はいい顔しとくもんだと思うけど、え、なに言ってんの!?と思う阿呆なニュースばかり聞こえてきて、もはやこの状態がデフォルトになってるんだなあ、と。
これ以上好き勝手されてたまるか、と思うエネルギーが、どんどん、もう手遅れで落ちるところまで落ちるしかないんだろうな、という実感に削がれていきます。

それでも、諦めない、というか、諦められないんですけどね。
だって、ちょっとでもいい世の中に生きていたいし、まわりにいる小さい子たちがこれから酷い世の中を生きていかなきゃいけないんだなあと思いながら死んでいくのは辛いから。
できることはやっておきたい、と思っています、これまで以上に。

読むロバの会の日

でした。

参加者は2名。
それぞれに読んでいたのは、それぞれ先週の続き。
アリ・スミス(木原善彦訳)『春』
吉川英治『三国志(四)』

わたしは『芥川賞候補傑作選 戦前・戦中編1935-1944』から、埴原一亟(はにはら・いちじょう)の「下職人」を読みました。
この本は、ふちがみとふなとさんからいただいた『埴原一亟 古本小説集』があまりにもおもしろかったので、読書会をいっしょにやっているともだちに貸したところ、ともだちも気に入って、埴原一亟が芥川賞を逃した作品を読んでみたいと思ったそうで、図書館で探して借りてきてくれたもの。ともだちが返す前に、今日の読書会のほぼ1時間で読ませてもらうことができました。
『古本小説集』におさめられた作品もそれぞれおもしろかったけど、この「下職人」はさらにおもしろく、なぜ芥川賞受賞を逃したのか首をひねってしまうほど、力のあるなんとも素晴らしい傑作でした!(このとき受賞したのは、多田裕計の「長江デルタ」)
なかなかこういう小説は最近ないような…と、ともだちとひとしきり話して、埴原一亟の作品、見つけられたらまた読みたいね、と言い合いました。
いい作家を教えてくれて、ふちふなさん、ありがとうございました!

さて、4月も読むロバの会は週1ペースで開きます。
8日(土)、14日(金)、19日(水)、27日(木)、いずれも15時から16時ごろまで。
読むロバの会は、それぞれに黙って本を読む、読書の時間と空間を共有する読書会です。
ご予約不要。読みたい本を持って、気軽にいらしてください。店で本を買って読んでくださるのも大歓迎。
参加費がわりに、1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。

読むロバの会の日

でした。
きょうの参加者は2名。

それぞれに読んでいたのは…
アリ・スミス(木原善彦訳)『春』
吉川英治『三国志(四)』

アリ・スミスの四季四部作、春に『春』を読むの、よいですね。
以前にみんなで同じ本を読んでおしゃべりする読書会を開いていたとき、課題図書で『秋』を読んだことがありました。
EU離脱に揺れるイギリスでの話だった『秋』が最初に発表されて、『冬』、『春』、そしてロックダウン下の人々を描いた『夏』で完結した四季四部作。
ブレグジット、考えてみたら3年前のことなのに、ずいぶん昔のことのように感じるね、あれからコロナがあって、戦争もあって、いろいろあったけどあまりいいことはなくて、世界はこれからどうなっていくんだろうね…というようなことを、読書の後でおしゃべりしました。

わたしは、ポール・オースター(柴田元幸訳)『サンセット・パーク』を初めての電子書籍で。
ひとりずつ、登場人物の話が増えていくにつれて、どんどん面白くなってきました。
そして電子書籍、想像していたより読みやすい。問題なく読書できています。

次の読むロバの会は3月30日(木)15時から。
それぞれ黙って本を読むだけの、読書時間と空間を共有する読書会です。
ご予約不要。参加費のかわりに1ドリンクのご注文か、500円以上の買い物をお願いしています。
どうぞ気軽にご参加くださいね。

2023.3.23

ちょっと前に書いたように、確定申告が終わったら電子書籍を読みまくるぞ!と考えていた計画を、一昨日から始動。

まず、何で読むか(端末)。
kindleの専用リーダーを使う気はないので、iPadか、スマートフォン?
スマートフォンは現在、iPhone miniを使っていて、この小ささで本を読む気にはなれないので大きいものに買い替えるか!?と一瞬考えたけれど、大きいものにしたところで本を読むには小さいし、大きい電話を持ち歩くのは嫌なので、iPadを買うことに決定。夫がiPad miniを使っていて、持ったサイズ感がわたしの手にもちょうどよさそうなので、iPad miniを購入することに。
夫に、なるべく早くなるべく安く入手できるものを探してもらい、PayPayフリマに出品の新品から、クーポンなどを使ってまあまあ安く買うことができた。しかも一昨日の午後に決めて買って、昨日の午前中に届いたよ!素早い出品者さんでよかった!

iPad、いろいろ設定しなくても自分のiPhoneと同期させてすぐに使えるようになるんですね、便利〜
さっそくAppからhontoの電子書籍リーダーをインストール。
kindleではなくhontoを選んだのは、Amazonよりhontoを応援したいから。kindleにしかない本をどうしても読みたくならない限り(そしてたぶん、そんなことにはならない)、kindleは使わないつもり。

まずは無料で読めるもの、ためし読みできるものをいくつか読んでみて、アプリがちゃんと動作すること、読めることがわかったので、記念すべき電子書籍1冊目を買ってみることに! とにかく、お金を出して自分で買って読んでみないことには、ね。
すぐに思い浮かぶ欲しい新刊の何冊かを検索したらまだ電子書籍化されていなかったので、紙の本で買いそびれていた、ポール・オースター著/柴田元幸訳『サンセット・パーク』(新潮社)を購入。hontoは登録すると電子書籍の50%(上限5,000円)OFFクーポンがもらえるのだけれど、ちょうど昨日今日限定の20%OFFクーポンも発行されていたので先にそっちを使って、なんと500円近く安く買えてしまった。すごいな。50%OFFクーポンはもうちょっと先まで使えるので、それまでに1万円分、買いたい本を選ぶたのしみもできた。1万円分の本が5,000円で買えるなんて、夢のよう!

そうして昨夜からさっそく読み始めた『サンセット・パーク』。
本の感想はひとまずおいといて、電子書籍初日の感想を。
・iPad miniを横長に持つとちょうど文庫本を開いているようなサイズ感で悪くない。
・開いたページを押さえておかなくてもいい、というのは思った以上にラクだった。手から離して置いてもページが閉じない!
・フォントは3種類から選択して変えることができ(いずれも代表的な読みやすいフォントであるところもよい)、フォントサイズも10段階くらいで変えられる。
・背景も白無地をはじめ、淡いクリーム系の色など計4色から選択して変えられる。さらに夜間モードがあって画面の眩しさを自動的におさえてくれる機能もある。眩しいのが苦手で、電子書籍を読もうと思ったとき一番気になっていたことだったので、これはよかった。

ほかに、縦組みを横組みに変えたりもできる。本に線を引いたり書き込みもできるようだけど、まだ使ってみていない。
「注」からリンクで飛べたり、目次から各章・各項に飛べたりもするみたい。

初日の感想だけで言うと…
思ってたよりも、いいみたい!
です。