読むロバの会」カテゴリーアーカイブ

読むロバの会の日

でした。
参加者は1名。

読んでおられたのは…
米澤穂信『いまさら翼といわれても』
“古典部”メンバーによる謎解きの人気シリーズ。短いお話を集めた一冊で、「先日の旅行中に読んでいた残り」とのこと。移動中にちょこちょこ読めるようにと、軽い読み物を選んだのだそう。文庫本ですから荷物も軽いですしね。

わたしは、チェ・ウニョン(古川綾子訳)『明るい夜』を。
ちょうど買い物のお客さまが続いたので10分ぐらいしか読めなかったのですが、その前に参加者の方と「母・娘・孫娘の三代だと、真ん中のお母さんを飛ばして祖母と孫が仲良くなることが多いよね(映画や小説で)、学年でも2年生を飛ばして1年生と3年生が仲良くなりやすい」というようなおしゃべりをしていて、『明るい夜』を読み始めたらさっそく、私と母と祖母が登場! やっぱり祖母と孫が仲良くなるのか?どうかは、まだわかりません、10分なので。

次の読むロバの会は27日(木)15時から16時ごろまでやります。
じりじり焼けるような暑さが続きますが、店内冷え冷えにしてお待ちしています。
お気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
チョン・セラン(斎藤真理子訳)『シソンから、』
イーユン・リー(篠森ゆみこ訳)『黄金の少年、エメラルドの少女』

『シソンから、』を読んでいた方は、『保健室のアン・ウニョン先生』に続いてのチョン・セラン作品。次は『フィフティ・ピープル』を読むそうです。よいですねー!

『黄金の少年、エメラルドの少女』を読んでいた方は、初めてのイーユン・リー作品だそうです。

わたしは、チョ・セヒ(斎藤真理子訳)『こびとが打ち上げた小さなボール』を。
長編小説だと思い込んでいましたが、中短編の連作小説でした。
最近の作品だと思い込んでいましたが、1970年代後半に発表された作品でした。
重たい小説だと思い込んでいてなかなか読み始めることができずにいましたが、読み始めてみたら重たいけれど読みたい気持ちが止められなくなる作品でした。
わたしが持っているのは単行本ですが、つい最近、文庫化されて入手しやすくなったので、ぜひ読んでほしいです。

次の読むロバの会は、23日(日)15時からです。
涼しい店内で読書時間をごいっしょしましょう。

読むロバの会の日

でした。
豪雨が心配な土曜日…
2名が参加してくださいました。

それぞれに読んでおられたのは…
西條奈加『とりどりみどり』
山本ふみこ『家のしごと』

『とりどりみどり』は、大江戸謎解き物語、とのこと。「ハン・ガンの『菜食主義者』を読んだばかりで、きょうは少したのしい軽いものを読みたくて」と。
西條奈加の『まるまるの毬(いが)』は、以前にやっていた読書会で課題図書として読んだことがあります。続編が出ている、と教えてもらいました。

『家のしごと』は、「ちょうど1時間で読めた!」そうです。読むロバの会におすすめの一冊ですね。

わたしは、カレン・チャン(古屋美登里訳)『わたしの香港』を。まだ45ページしか読めていませんが、20代〜30代に何度も香港へ旅したわたしにとって、この、30歳の著者が書いた1997年から2020年の記録は、あの場所の空気を懐かしく思い出しながら、やりきれない気持ちを抱える一冊になりそうです。きょう読んだところから少し抜粋を。
「この街が変貌する速さに後れないように書くことはできない。この都市で生き残れるものはない。しかし、自分の歴史を書き記すことが決して許されない場所では、記憶することすら過激な行為になる。」
「でも、抵抗することはできない。だって、自らの手で政府を選ぶことができないのだから。」

さて、次の読むロバの会は、12日(水)15時から開きます。
16時ごろまでやってますので、ご都合ついたらどうぞお立ち寄りください。
読書時間と読書空間を共有しましょう。

読むロバの会の日

でした。
蒸し蒸しと湿度が高く、激しく降ったり照ったりで気圧の変化も著しい、頭も体も重たい日。

参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは‥
文芸誌『MONKEY vol.30』(特集:渾身の訳業)
キジ・ジョンスン(三角和代訳)『猫の街から世界を夢見る』

『MONKEY』は翻訳家・柴田元幸さん責任編集の文芸誌で、年に3回発行、ちょうど10年(祝!)の記念号ということで、柴田元幸翻訳作品づくし号です。
今日の1時間で、掲載作品を3つほど読めたそうですが、「オースターはやっぱりおもしろい!」と。これから出る新作長編の一部なのだそうです。
本になって出てぜんぶ読めるのが、またたのしみですね!

わたしは、甘耀明(白水紀子訳)『神秘列車』を。前回読んでいた方からお借りして。台湾の作家による短篇集で、貸してくれた方イチオシの「伯公、妾を娶る』からさっそく読んでみました。
なんだこれ!?とおもながら読んでいるうちに、どんどんツボにはまって、笑いを堪えられなくなってしまいました! ストーリーにのってきたぞと思っていたら足をひっかけられ、大真面目に受け取っていたら軽くあしらわれ。聖と俗の往来。すごいスピード感とドタバタ感。これは、マジックリアリズム?幻想小説?と思いきや、そうではなかったのだ、とわかった読後のなんともいえない味わい。
おもしろすぎます!ほかの作品も読んでみよう。

さて、次の読むロバの会は、7月8日(土)15時から16時までやります。
ご予約不要ですので、気が向いたらどうぞお気軽にいらしてくださいね。


読むロバの会の日

でした。
けっこうな雨降りの平日午後。
参加者は3名。

それぞれに読んでおられたのは…
津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』
甘耀明(白水紀子訳)『神秘列車』
キジ・ジョンスン(三角和代訳)『猫の街から世界を夢見る』

『ディス・イズ・ザ・デイ』は、以前わたしが読んだ紹介をブログで見て「読んでみたくなって」と。おー、いいですねー、嬉しいですー。読み終えたら感想をおしゃべりしましょう、と約束しました。

『神秘列車』は台湾文学。甘耀明の作品は「詩的な美しさとドタバタ感が混在しているのが魅力」なのだそうで、この短篇集では表題作の「神秘列車」で詩的な美しさが、「伯公、妾を娶る」で大笑いしたくなるドタバタ感が味わえるそうです。読んでみたい!

『猫の街から世界を夢見る』はファンタジー小説とのこと。

わたしは、電子書籍で朝井まかて『ボタニカ』を。
牧野富太郎の生涯を描いた伝記小説。先日の休みに、高知の牧野植物園へ向かいながらスマホ画面で読んでいたものの残りを読了しました。
道中読みながら、牧野富太郎に腹が立って仕方がなく、高知に着いても、もうちょっと、植物園へ行くのやめようかと思うくらい腹が立っていたのですが(苦笑)、行ってみたら植物園は素晴らしく、まあ、ああいう人だったから、これだけのものをつくって今もたくさんの人を魅了して動かして残していけているのかもしれないよね…と、まあ思わなくもなかったんですけど…いや、でも、ねー…

さて次の読むロバの会は、29日(木)15時〜16時にやります。
お気軽にご参加ください。
開催曜日や時間帯のリクエストも遠慮なくどうぞ。

読むロバの会の日

でした。
参加者は5人(もうすぐ3歳の参加者1人を含む)。

それぞれに読んでおられたのは…
『マッカラーズ短編集』
ダニエル・ミラー(貞包英之訳)『消費は何を変えるのか』
キジ・ジョンスン(三角和代訳)『霧に橋を架ける』
戸谷洋志『SNSの哲学』
楢喜八『転校生の花子さんとヨゲンジュウ』

『SNSの哲学』を読んでいたのは中学生。

わたしは、もうすぐ3歳の子に「本を読む時間だから、いっしょに本を読もうか」と声をかけて、「どれ読む?」と聞いて選ばれた『転校生の花子さんとヨゲンジュウ』をひそひそ声で読み聞かせ。途中、2回ほど「こわい」と言ってましたが、最後まで集中して読んでくれていました。
そのあとで、イ・ギホ(小西直子訳)『舎弟たちの世界史』を20分ほど読みました。
昨日公開された「K-BOOKらじお」に書店員として出演してK-BOOK(韓国の本)の話をさせてもらったので、これまで以上に積極的にK-BOOKを読もうと思っています。K-BOOKらじおはYouTubeやPodcastで聴けるので、よかったら聴いてくださいね。読むロバの会のことも話しました!

次の読むロバの会は、6/21(水)15時〜16時に開きます。
お気軽にご参加ください。
曜日や時間帯のリクエストもお気軽にどうぞ。

読むロバの会の日

でした。
お出かけ日和の日曜日。
店内で静かに本を読むことを選ばれた参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』
吉川英治『三国志(八)』

前回わたしも読んだ『ディス・イズ・ザ・デイ』。わたしは文庫本ですが、持ってこられたのは単行本。「読んでいるのを見たら、読みたくなって!」と。
津村記久子さんの小説を大切にしているので全部読み終えてしまわないように(!)とっておくようにしているそうで、この単行本も買ってずっと読まずにとっていたそうですが、「読み始めてしまったから、読んでしまいそう!」と嬉しそうでもあり寂しそうでもあるようすが、なんとも、いいなあと思いました。

『三国志』、ついに読了されましたよ!がんばりましたねー!

わたしは、ハン・ガン(きむ・ふな/斎藤真理子訳)『引き出しに夕方をしまっておいた』を。
ハン・ガンさんの、小説ではなく詩集です。
ちょうど昨日、大学4年の姪が、この本をもとに卒業制作の準備をしていると話してくれたので、ほほう!と思って読んでみました。
ゆっくりゆっくり、途中まで読んで、あとがきにかえて収録されているきむさんと斎藤さんの対談を先に読みました。韓国と日本の詩をめぐる背景の違い、とても興味深いです。

次の読むロバの会(読書会)は、6/10(土)15時から16時ごろまで。
週末の予定はお天気次第かもしれませんが、ご予約不要ですので、気が向いたらお気軽にいらしてください。

読むロバの会の日

でした。
参加者は、初めての方も迎えて3人。
それぞれに読んでおられたのは…
国木田独歩『武蔵野』
粕谷栄市『瑞光』
吉川英治『三国志(八)』

『武蔵野』といえば東京ですけど、国木田独歩は岩国に住んでいたことがあり、岩国のことも書かれているのだそうです。そうだったのかー。

粕谷栄市は詩人だそうで、タイトルと装丁からは格調高い雰囲気が漂っていましたが、ひとつ読ませてもらったら、散文詩というのかな、それぞれ3ページ分ほどのごく短いお話といった感じで、それも、ちょっと前に読んだ埴原一亟を想起させる感じがあって、おもしろそうでした。好みです。

『三国志』はいよいよ最終巻。読んでみて、三国志の登場人物の中で好きなのは「ちょっと地味だけど、趙雲と子龍」とわかったそうです。おつかれさまでした!

わたしは、津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』を。
チョン・セランの『フィフティ・ピープル』のような読書をまた味わいたくて、これはどうかな、と選んでみた一冊です。まだ50ページ(全400ページほど)なので「どうか」はわかりませんが、それはさておき、おもしろい!!!
22のサッカーチーム(すべて架空)のそれぞれのファン22人を描いた連作小説ということで、サッカーにまったく興味がない自分が読めるのか心配だったのですが、全然だいじょうぶでした。サッカーじゃなくても何かしらのスポーツ(なんならアイドルでもいいかも)のファンである人なら、おもしろく読める気がします!

さて、次回以降、6月の読むロバの会の予定は、決まり次第またHPやSNSでお知らせします。
ご都合よいときに、お気軽にご参加くださいね。

読むロバの会の日

でした。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
大江健三郎『取り替え子(チェンジリング)』
牧野富太郎『なぜ花は匂うか』

『取り替え子(チェンジリング)』を読んでいた方は、週末におともだちとZoomで読書会があるのだそうです。読む本を決めて、定期的にオンラインで数人の友人たちとその本の話をしながら飲んだり食べたり。たのしそうですね。

『なぜ花は匂うか』に誘われて、わたしも、いとうせいこう監修『われらの牧野富太郎!』を。
高知の牧野植物園へ行きたい気持ちがむくむくと。
朝の連続テレビ小説、観てないんですけど(観たいけど観られない)、きっといま、すごい人気なんだろうなあ。
植物のエネルギーを感じて、植物にふれたい欲求が高まってくる季節です。

さて、次の読むロバの会は5/27(土)15時から開きます。
お気軽にどうぞ。

読むロバの会の日

でした。
窓を開けての読書時間が爽快な5月の晴天。
室内なのでメマトイムシもいませんしね。

参加者は2名。
それぞれに読んでおられたのは…
アリ・スミス(岸本佐知子訳)『五月 その他の短篇』
吉川英治『三国志(七)』

『五月 その他の短篇』は、5月中に読みたい、とのこと。

『三国志(七)』は、主要人物たちが続々と死にはじめたそうです。

わたしは前回の続きで、チョン・セラン(吉川凪訳)『アンダー、サンダー、テンダー』を読みました。

次の読むロバの会は、17日(水)15時からです。
ご都合つく方はお気軽にどうぞ。