日別アーカイブ: 2024年10月25日

2024.10/25(金)

18時から、読むロバの会(読書会)の日でした。
参加者は1名。
読んでおられたのは、『19世紀ロシア奇譚集』(高橋知之訳)。
タイトル通り、19世紀のロシアの複数の作家によるおかしな短篇が集められた一冊。
1つめの収録作品の内容を教えてもらいましたが、いろんな機械を発明してつくるのが好きな貴族がいて、そのことにあまりにもお金を使って家が破綻しそうなのでなんとかやめさせてください、と馬車が壊れて立ち寄った人に主人の説得を頼む執事の話だそうです。主人はもちろんその馬車をなおしてあげるのですが、余計な機械をいっぱいつけて、結局また壊れてしまう、という……。
ほかはそこまで奇天烈な話ではなさそう、とのことですが、ロシア文学だー!という感じがして読みたくなりました。

わたしは、宋恵媛・望月優大著/田川基成写真『密航のち洗濯 ときどき作家』を。12歳で親元を離れて日本統治下の朝鮮半島から日本へ、その後何度か行き来して、アメリカ占領下で渡航が制限されていた終戦直後に朝鮮半島から日本へ密航、クリーニング屋を営み作家でもあった尹紫遠(ユン・ジャウォン)の足跡を辿るノンフィクション。その人の人生はもちろんですが、その背景にある歴史的事実が本当に知らないことばかりで、読みながら「知らなかったー!」を連発しています。山口県、いっぱい出てくるしー。

さて、次の読むロバの会は10月30日(水)15時からやります。
それぞれに読みたい本を黙って読む、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
ご予約は不要、参加費のかわりに1ドリンクのご注文か500円以上のお買い物をお願いしています。
15時からの週と、18時からの週があり、ほぼ毎週、曜日を変えてやっています。
どうぞお気軽にご参加くださいね。