読むロバの会の日

でした(昨日になりましたが)。
参加者は2名。

それぞれに読んでおられたのは…
『日本幻想文学集成 内田百閒』
ジョイス・キャロル・オーツ(栩木玲子訳)『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』

新編が出ている『日本幻想文学集成』シリーズですが、旧版から『内田百閒』の巻を持って来られました。前回の読書会の日に、ちょうど楢喜八のヨゲンジュウ原画展を開催中でクダン(件)の話になり、「百閒先生の『件』を読みたくなって」再読とのこと。「やっぱりいつ読んでも百閒先生はいい。おもしろい」と。

『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』は、「タイトルにひかれて買ってみた」とのこと。『とうもろこしの乙女』というタイトルの中編のあとに6つの短編が続くようですが、それらが関連があるのか、全体で『七つの悪夢』になるのかは「まだわからないけど、たぶん関連はないんじゃないかな」とのこと。

わたしは、梨木香歩『歌わないキビタキ』を。毎日新聞での連載エッセイをまとめた一冊。百閒先生と同じく、やっぱりいつ読んでも梨木香歩はいいです。おもしろい。鳥や植物の話、政治の話、親戚の人や自分の病気の話……ばらばらに見えて決してばらばらでない、人生だなあ、と思いました。百閒先生を読んでいた人と、海外文学を素晴らしい翻訳で読めるのはもちろんありがたいことだけれど、こうして日本語で書かれた素晴らしい文章をそのまま味わえることを体験すると、ほんとうに得をした気持ちになるね、というようなことを話しました。ありがたい。

次の読むロバの会は、3月7日(木)15時から16時ごろまでやります。
読むロバの会は、読書時間と読書空間を共有する読書会です。
各自で読みたい本を黙って読み、最後に読んでいた本を見せあったりしています。
なんの準備も(予約も)いりませんので、どうぞお気軽にご参加くださいね。

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