台風一過、さっぱりと洗車して、上関町へ。
目的地は、中国電力の上関原子力発電所計画の建設予定地、田ノ浦。
映画「祝(ほうり)の島」や「ミツバチの羽音と地球の回転」の舞台・祝島(いわいしま)から、約4kmの対岸にあたるところです。
祝島へはフェリーに乗らないと渡れませんが、田ノ浦のある長島へは、橋がかかっているので車で直接渡れます。
長島は本当に本州に近い島なのですね。
とても短い橋です。
素晴らしい景色に心を奪われて運転が危うくなることのないよう、注意が必要(いい写真が撮れてなくて、すみません……)。
そうでなくても、対向車が来ないことを願わずにはいられない、洗いたての車が擦り傷だらけになってしまうほどのくねくね細道が続きます。
途中、上関原発について、反対派と推進派、両方の看板を目にしました。
「上関原発、絶対反対!」
「活力ある町を原電とともに」(←原発、とは言わないのですね。)
車を走らせながら、なので、すべての看板を撮影することはできませんでしたが、これは撮っておこうかと。
この看板は、つい最近(東京電力福島第一原発の事故後、全国の自治体でも停止中の原発の運転再開や新設に疑問の声があがるようになって以降)立てられたものだそうです。
推進派のみなさんも、かなり動揺していらっしゃるのだと思います……。
5月24日付の中国新聞の記事によると、昨年の山口県の観光客動態調査で、上関町は前年比なんと37.8%も観光客が増加!(ちなみに、我が岩国市は6%減……)
この増加の要因は、おそらく昨年公開された上述の映画2作品をはじめ、祝島の上関原発反対運動がメディアなどで取り上げられたためであろうと思われ……。
推進派の方々にとっては、観光客は来てほしいけど……という、なかなか複雑な心境かもしれません。
さて。
こうして田ノ浦を目指した私たちですが……。
結果からご報告すると、たどりつけませんでした……。
あの……その……
一番近い集落は「四代」というところだ、ということは頭に入っていて……
海岸のすぐそばまでは車で行けないので、かなり手前に車をとめて、細道を歩いていかなくてはならない、ということもなんとなく知っていて……
なので、カーナビもあるし、それだけわかってれば行けるだろう、と。
甘かった!
つまり、迷ったのです……お恥ずかしい。
住民の方も見かけないし、携帯電話も圏外なので、便利な“ネットで検索”もできず……。
四代まではたどりつき、その先の細い山道を恐る恐る車でのぼり、行き止まりからはけもの道を歩き、蛇(!)にビビったりしつつ別の道を探したり、したのですが……夕方になり断念。
アタック失敗です。
ベースキャンプに戻り、反省会。
装備が適切でなかったのではないか? ←小型車で来るべきだった!
情報収集を怠ったのではないか? ←イエス!調べが全然足りとらーん!
計画が不十分だったのではないか? ←午後からふらっと行くようなところではなかったです……
帰宅して、“ネットで検索”でわかったこと。
四代の集落のほうに行っちゃダメだった……。
初アタックは失敗しましたが、これでいろんなことがわかったので、近いうちにリベンジします!
本当は行くことがなかったはずの、四代にも行けたしね。
記念に、四代の港を撮影。