通販のこと

ヒマールのサイト内には以前から「オンラインストア」がありますが、これまではあまり積極的に活用してきませんでした。
こぶな書店の本とヒマールから出版した本が、amazonでは売らず取り扱い書店もまだ少ないので、通販でしか購入できない人のために独自のオンラインストアが必要だと思ってやっているのですが、本以外は、自分のところの革小物さえ販売していませんでした。
それは、私たちが店をやっていることの一番の目的(意義?)が「店に来てもらうこと」にあると考えているからで、また、大量生産できない作り手のものを販売しているので「実物を見てから、気に入ったら買ってほしい」と思っているからです。

が、そうも言っていられなくなってきました。

現状では「ぜひ店にいらしてください」とは言えません。
いまのところ店を開けてはいますが、ご入店は「どうしても必要なものがある方」だけに限らせていただき、「どんなものがあるか、とりあえず見てみたい方」にはいまはご遠慮いただいています。すみません。
当然、売上は下がります(やむを得ませんが)。

店で取り扱っている全国の作り手・作家たちも、クラフトイベントや陶器市、展示会などが中止や延期になって直接収入を得られる場がなくなり、こういう状況なので取扱店からの注文も今後減ることが予想され、どうしようかー、と。
これを機に通販を始める人もいますが、元々そういうことが苦手な人も多いんですよね。

それで、店と作り手と、お互いのために「期間限定通販」を始めてみることにしました。
ふだんは通信販売をしていない人たちのものがほとんどです。
あくまでも、新型コロナウイルスが終息するまでの期間限定、ということで。

通販ですべてが解決するとは思っていませんし、ベストな方法だとも思っていませんが、日々変わっていく状況をみながら、やれるようにやっていくしかないので、ひとまず。
そもそも通販は、感染拡大の影響が物流に出ないことが大前提ですから、すでに閉鎖した郵便局があるというニュースを見て、早くもヤバイか!?と思ったりも。

なので、物流が機能しなくなるほどの状況にならないように、なによりも医療の現場やライフラインを支えている人たちに負荷がかからないように、とにかくなるべく外出を控えて人との接触を減らしましょう。
店を開けてて言うのはおかしな話ではありますが、当店にもどうかふらっと来ないでください!(ふだんなら大歓迎なんですけど)
何かいいものがあったら買いたいのにーという方!よかったらいまのうちに、ヒマールのオンラインストアでお買い物してくださーい!ただいま日々更新中です。ぜひー。

4月の消極的営業と店休日

4月も2日。
いろんな意味で現実感のない日々を過ごしている方も多いのでは、と思います。
みなさん、お元気ですか?

ヒマールの店は、すでに店頭やSNSでお伝えしている通り、先日より『消極的営業』に切り替えてお届けしています。
基本的には「当店には急いで必要なものはたぶん売っていません。なるべく家にいてください」というスタンス。
ふだん通り店を開けているのに(喫茶はテイクアウトだけにしましたが)こんなことを言うのはおかしな話で、じゃあ閉めろや、と自分たちでも思うんですけど(苦笑)、いろいろな事情と状況と、なによりお客さんと接しての実感とで自分たちなりに考えた結果、いまのところ、ひとまずの判断です。

いろいろとお伝えしたい気持ちはありますが、なんか重くなりそうなので、今日のところはやめておきます。今日の岩国、とっても天気がいいし!
コーヒー、テイクアウトして、公園で桜でも見たらいいですよー!

テイクアウトといえば。
友人知人の飲食店も、この状況がすでにひと月以上続いて、この先もわからず、かなり経営が厳しくなってきているようす。ただ、今は「気にせずどんどん食べに行ってあげてー」とは言いにくいのも正直なところです。
それで、テイクアウトを始めたお店、始めようかと考えているお店、テイクアウトメニューを増やしたお店も増えてきているみたいなので、好きなお店へテイクアウトの問い合わせをしてみて、やっていたらじゃんじゃんテイクアウトしてあげてください!ぜひ!!
それから、テイクアウトじゃなく家族でお店へ食べに行くときには、なるべく予約したらいいかもしれません。予約で来客数が先にわかれば、テーブルを離して配置するとか、予約の時間帯をずらしてもらうとか、店側も対策できることが増えるでしょうから。そういうことをお客さんから相談してみてもいいのかもしれないです。

いろいろたいへんではあるけど、4月のライヴが全部なくなった平井正也さんも昨夜のインスタライヴで言ってたけど、現状でやっていけるやり方を考えて試して工夫して、新しいやり方がみつかったなら、それはそれで、とってもおもしろいなー!と思います。

あ、ていうか、ずっとそんな感じでやってきてるか、私たち。

【4月の店休日】
月曜定休+7日(火)と21日(火)
*店休日、営業時間共に今後のCOVID-19の状況次第で変更する場合があります。

毎月のおたのしみ、「月1ピラティス」「月1ヨガ」「読むロバの会」は4月はお休みします。また来月!(できたら!)

3月と4月の読むロバの会

昨日は3月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は大人4名と0歳児1名。

今回は「結婚生活」をテーマに選んだ3冊の課題図書
島尾敏雄の「死の棘」
本谷有希子の「異類婚姻譚」
モンゴメリの「アンの夢の家」
の中から、どれか1冊以上を読んでご参加いただきました。

まったく異なる3組の夫婦の話、と思いきや、参加者のみなさんと話しているうちに共通するキーワードとして「共依存」という言葉が出てきたりして、話も弾み、なかなかおもしろい会になったと思います。

さて次回、4月の読むロバの会は、ヒマール出版記念!
ということで…
日時:4月22日(水)18:00〜(1時間程度)
課題図書:「NEVER TIRE OF THE ROAD/旅に倦むことなし アンディ・アーヴァインうたの世界」柴田元幸訳(ヒマール刊)

図書館にはありません!amazonでは売ってません!
ただいまのお取り扱い店はこちら
通販はこちら
もちろんヒマール店頭でも。
どうぞよろしくお願いいたします!!

読むロバの会は毎月一度開催している読書会です。課題図書をあらかじめ各自で読んできて、その感想などを気軽におしゃべりしています。
課題図書を読んだ方ならどなたでも、喫茶1ドリンクのご注文で、ご予約不要、参加費無料でご参加いただけます。
初めての方もぜひぜひ、どうぞお気軽にいらしてみてくださいね。

3/17、ついに発売!!!

ヒマール初の出版物、3月17日に、ついに発売です!

3月12日の午後、印刷所から宅配便で送られて来た19箱の1つを開いたとき、ふたりとも泣いてしまいそうでしたが、喫茶にお客さまがいらしたのでぐっと堪えました。
でも、そのお客さまがレジでお支払いをされるとき、レジ横に置いた本のフライヤーに気づかれて、あ、それ、いま来た荷物がそうなんです、とお伝えしたら、なにかのご縁ですね!と買ってくださって、また泣いてしまいそうになりました。

ありがたいことに、通販のご予約購入、書店からのご注文もたくさんいただいていたので、今日までの数日は店をやりながら発送に追われていました。

そうしてさっそくお手元に届いた方々から、メールなどで感想をいただくようになって、いま、ちょっとだけほっとしています。

HEATWAVEの山口洋さんが、本のことをblogに書いてくださいました。
http://no-regrets.jp/wordpress/?p=29507

東京の「古書ほうろう」さんは、本来なら定休日の発売日当日、本の初売りのために夜18時から21時まで臨時営業してくださるそうです。

地元岩国では近所でクラフトビールをつくっている「アーチブルワリー」が、金曜限定のPOP UP BEER BARを発売日にあわせて臨時オープンしてくれて、アイルランドをイメージしたビアカクテルで発売を盛り上げてくれるそうです。

これからは売ることを頑張らなきゃいけないんだけど、ひとまず、この本をつくることができて、ほんとうによかった。
アンディさん、くみこさん、柴田さんをはじめ、この本に関わってくださった人たちと、読者のみなさん、書店の方々をはじめ、これからこの本に関わってくださる人たちに感謝いたします。

3月17日といえば、アイルランドではセントパトリックデーでとてもにぎやかな一日となるのですが、今年は目玉のパレードもさまざまなイベントも中止とのこと。アンディさんとポール・ブレイディさんとのツアーも延期になってしまいました。
世界中が不安な日々を過ごしています。
いまの状況が一日も早く収まるように祈りながら、できる限り気をつけながら、それでも、私たちは生きています。
地に足をつけ、冷静に自分の頭で考え、心とからだをのびのびと動かして、いまを愉しむことは、全然悪いことじゃない、と思います。

KOUNOTOUKITEN in himaar

岩国・由宇で作陶しておられる高野友美さんが、毎月数日、ご自宅でオープンされているKOUNOTOUKITEN。
3月は場所をヒマールに移して、KOUNOTOUKITEN in himaarとしてオープンすることになりました。

日時:3月20日(金・祝)〜22日(日)10:00-17:00

現在のところ、高野友美さんの在店予定はありません。ご了承ください。

話はかわって。
今週はいよいよ、ヒマールからの出版第1弾が印刷所からあがってくるのです。どきどきです!たいへん緊張しております!!
おかげさまで、発売日前ですが、書店からのご注文通販でのご予約購入も続々といただいおり、見本を読んでくださった方々からは嬉しい感想もいただいていて、とてもありがたいのと同時にさらにどきどきしています!
たのしみだけど、ちょっとこわい、本を出すってこんな気持ちなんだなあ、と自分が書いたわけじゃないけど、思います。「その緊張もたのしんで!」と言ってくださった方もいて、ほんとうに、貴重な緊張、たのしんでます!
発売日まで、あと1週間!

これは合成画像なのです、まだできあがってないから。実物みたら泣いちゃうかもー。

多謝!「リクオ&ピアノ」

昨夜の「リクオ&ピアノ」にご来場くださったみなさん、音楽を届けてくれたリクオさん、いつものように撮影してくれた長束晃さんと手伝ってくれた妹も、ほんとうにほんとうにありがとうございました!
愉しい夜を過ごせて、とても嬉しかったです。

撮影はすべて長束晃さん。無断転載はご遠慮ください。

この不安な日々がいつまで続くのか、どうなっていくのか。
はっきりとしたことが何もわからないから、新しい情報にはいちいち反応してしまうし、腹の立つことばかりだし、とても疲れます。
音楽と、本と、映画にも、ほんとうに助けられていると感じます。ありがとう。

2月と3月の読むロバの会

昨日は2月の読むロバの会(読書会)でした。
参加者は6名。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

今月から読むロバの会はちょっとリニューアル。
これまでは、毎月の課題図書を1冊決めて、あらかじめ各自でその本を読んできて、同じ1冊の本についてみんなで感想をおしゃべりする、というスタイルで開いてきましたが。
今月からはテーマを決めて、そのテーマに沿った複数冊の本から1冊(もちろん2冊以上でも!)を読んでくることが参加の条件となりました。

リニューアル初回、2月のテーマは「トニ・モリスン」。
作家トニ・モリスンの作品からどれか1冊を読んでくる、というのが参加条件。
そうして昨日、参加者のみなさんがそれぞれ読んできたのは
「スーラ」
「パラダイス」
「マーシィ」
「青い眼がほしい」
「ソロモンの歌」
「ジャズ」
以上の6冊。うまく重ならずにばらけました(前月にも参加してくださった方々とは、なるべくばらけるよう打ち合わせはしたんですけどー)。
で、最初に自分が読んできた本のあらすじを紹介し合い、感想、印象に残ったところ、難しいと感じたところなどを話していきました。そうすると、作品に共通することや、「ここは違っているね」というところ、トニ・モリスンの作風のようなものが、なんとなく、ぼんやりと、見えてきたような……。1冊しか読んでいないのに会が終わるころには6冊ぜんぶ読んだような気がしてきて、お得(?)というのは違いますけど、盛りだくさんで充実した会になったように思います。
しばらくは、こういうスタイルでやってみようと思っています。

さて次回、3月の読むロバの会は
日時:3月18日(水)18:00〜(1時間程度)
3月のテーマ:「結婚生活」
テーマにあわせて選んだ以下の3冊より、どれか1冊を読んできてください。
「死の棘」島尾敏雄(新潮文庫)
「異類婚姻譚」本谷有希子(講談社文庫)
「アンの夢の家」モンゴメリ著/村岡花子訳(新潮文庫)

読むロバの会は月に一度開いている読書会です。
初めての方もどうぞお気軽においでください。
参加費無料、ご予約不要でご参加いただけますが、喫茶1ドリンクのご注文だけ、お願いいたします。
ご参加お待ちしております!

3月のおたのしみと店休日

昨日の定休日、久しぶりに錦帯橋あたりを散歩したら、紅や白の梅の花がいっぱい咲いていて、土手には菜の花が揺れていて、もうすっかり春でした。
いろいろ悶々とする日々が続きますが、踏ん張っていきましょう、お互いに。

さあ、3月のおたのしみ!すぐです!!
今度の日曜、1日は「リクオ&ピアノ」ライヴですよー!!!

ご予約まだの方はお急ぎください!店頭でも電話でもSNSでも、なんらかの方法でご連絡いただければ前売料金でご予約を承ります!!
いい夜になること間違いなしです。ぜひご一緒にー。

そして、もうひとつ。
ヒマールからの出版第1弾!
「NEVER TIRE OF THE ROAD/旅に倦むことなし アンディ・アーヴァインうたの世界」柴田元幸 訳
いよいよ!3月17日に、出ます!!!!!

先日インターネット上で情報を公開したところ、予想以上の大きな反響があり、驚きや期待、そして応援の声もたくさんいただいて、とてもありがたく思うのと同時に、いま、とてもとても緊張しています!!!

たくさんの人に読んでいただけますように。
心に届く本になりますように。

毎月のおたのしみ、「月1ピラティス」と「月1ヨガ」は定員満員中です。新規募集は空きが出たらお知らせしますので、このblogやSNSなどチェックしていただけましたら幸いです。
3月の「読むロバの会」は、明日2月の読むロバの会を開いてから日時を決めますので、こちらもまた後日チェックしてみてください。

【3月の店休日】
毎週月曜+3日(火)と17日(火)と31日(火)

ヒマールからの出版第1弾 「NEVER TIRE OF THE ROAD/旅に倦むことなし アンディ・アーヴァインうたの世界」 柴田元幸訳 2020年3月17日刊行決定!

NEVER TIRE OF THE ROAD
旅に倦むことなし
アンディ・アーヴァインうたの世界

【書影、近日公開!】

アンディ・アーヴァイン(著)
柴田元幸(訳)
エイモン・オドハティ(挿画)

定価1,600円+税
B6判上製 120ページ
ISBNなし
2020年3月17日刊行予定

アイルランド音楽界の吟遊詩人
アンディ・アーヴァインの世界を
柴田元幸の翻訳で旅する。

「プランクシティ」「モザイク」「パトリック・ストリート」「スウィーニーズ・メン」などのバンドで、またソロやコラボレーションで、半世紀以上に渡って音楽活動を続けるアンディ・アーヴァイン。77歳の現在も精力的にアルバムを制作し、一年の大半を世界各地でのツアーに飛び回っている。

 アンディ・アーヴァインは、アイルランド伝統音楽のミュージシャンであり、伝承歌をうたうシンガーであり、シンガーソングライターである。
 1960年代後半に旅して出会ったバルカン諸国の民族音楽とアイルランドの伝統音楽とを融合させ、アイルランドの音楽に革新をもたらした彼は、さまざまな伝承歌を独自の解釈で演奏し、うたい伝えている。
 そしてシンガーソングライターとしては、歴史上の人物とできごとについて、とりわけ権力と不正に支配された社会に立ち向かった人びとについて、積極的に書き、歌で語り伝えている。

 本書では、ライヴコンサートで演奏されることの多い楽曲から21曲(オリジナル11曲、トラディショナル10曲)を選び、アンディ・アーヴァイン自身による解説とともにその歌詞を対訳で紹介する。
 翻訳は、近現代の英米文学作品を中心に数多くの訳書が知られる翻訳家、文芸誌「MONKEY」編集長でもある柴田元幸。
 アイルランドの彫刻家、画家で、アンディ・アーヴァインの親友であるエイモン・オドハティによる挿画6点も収録した。

アンディ・アーヴァイン [Andy Irvine]
1942年、ロンドン生まれ。アイルランド伝統音楽のミュージシャンでありシンガーソングライター。バンド「 スウィーニーズ・メン」「プランクシティ」「パトリック・ストリート」「モザイク」などのほか、ポール・ブレイディ、ディック・ゴーハンらとのコラボレーションや、ソロでも活動。世界各地を演奏に飛び回り、2000年以降は来日公演も行なっている。

柴田元幸
1954年生まれ。翻訳家。文芸誌「MONKEY」編集長。ポール・オースター、レベッカ・ブラウン、ジャック・ロンドン作品など翻訳多数。訳書「トマス・ピンチョン著/メイスン&ディクスン」で日本翻訳文化賞、自著「生半可な學者」で講談社エッセイ賞、「アメリカン・ナルシス」でサントリー学芸賞受賞。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。

エイモン・オドハティ [Eamonn O’Doherty]
1939年、北アイルランド生まれ。彫刻家、画家、版画家、写真家。バンド「スウィーニーズ・メン」の最初のマネージャーでもあった。2011年没。

・・・・・
ついに、情報を公開できるところまで辿り着きました。
みなさま、どうかたのしみにお待ちいただけましたら幸いです!
よろしくお願いします!!

2月の店休日と春のおたのしみ

立春ですね!
ここ数日けっこう冷え込んでますが、日差しは春っぽい感じ。
今年は暖冬だったけど、寒いのは苦手なので、はやくもっと暖かくなってほしいです。どうせもう、花粉は感知してるしー。

さて、2月はとくべつなおたのしみはなく、毎月のおたのしみと、ふだんの店でお待ちしています。
毎月のおたのしみ、ピラティスとヨガは定員満員で先月から引き続きの方のみとなりますが、リニューアルの読書会(読むロバの会)はどなたでもご参加いただけますので、ぜひ。

2月は確定申告の準備と、まもなく情報公開しますヒマールからの出版第1弾の仕上げとに追われる日々になります。
ヒマールからの出版、今年の我々のピークです!3月に!!早くもピーク!!!(笑)
みなさま、どうぞよろしくお願いします!

そして3月に入ったらすぐ、1日にリクオさんライヴもありますので!
こちらも、みなさま、よろしくお願いします!!

ご予約絶賛承り中!
ぜひー。

【2月の店休日】
毎週月曜+11日(火)と23日(日)