himaar(2017年からの店)」カテゴリーアーカイブ

2月から3月へ。冬から春へ。

わー、まったくブログを更新しないまま(オンライン読書会を除く)、2月の最終日になってしまいましたー。

いやはや。
いろいろあるけれど、なんにも変わっていないようで。
ともあれ、毎日新しい朝はやってくるし、寒かった冬も終わって春がやってきました。

3月も特別なイベントはありませんが、日々、いつもの店でお待ちしています。

【3月の店休日】
5日(土)/6日(日)/7日(月)
12日(土)
14日(月)
19日(土)/20日(日)/21日(月)
26日(土)
28日(月)

多謝!2021年

まもなく2021年の営業を終了します。
今年も一年、ほんとうにありがとうございました!

この2年ほど、やむを得ずいろいろと模索してきましたが、ようやく、なんとなく、これからの店のかたち、今後の方向性が見えてきた一年だったように思います。

年々、やりたいことにからだがついていかない年齢になっていることを痛感します。
無理をしない、というのがモットーでもあるので、来年もますますのんびりと、休みやすみやっていくと思いますが、日々にちょっとしたたのしみをお届けできるように続けてまいりますので、引き続きおつきあいいただけましたら幸いです。

全国的に寒さが厳しい年末年始になりそうです。
どうぞ暖かくして、おだやかに過ごされますように。

感謝をこめて。

ヒマール 辻川文俊 辻川純子

12月のおたのしみと店休日

12月です。師走です。
年末に向けて忙しくなる時期ですが、たのしいこともたくさんです。

ヒマールでも3つの店内イベントがあります。

12/3(金)〜10(金)12:00-18:00 ※月曜休み
北岡幸士・渡辺キエ 二人展

福岡で作陶されている北岡さん、栃木で作陶されている渡辺さん、当店ではもうおなじみ、ご愛用者も多いおふたりのうつわを、あわせてご覧いただきます。
どちらも、ふだん使いにはもちろんですが、それぞれに凛とした印象があるので、クリスマスやお正月の食卓にもおすすめしたいうつわです。
おふたりの在店予定はありません。

12/18(土)・19(日)12:00-18:00
まいにちノッティング展示販売会

広島でノッティングの椅子敷きを制作されているササムライクコさん。
倉敷本染手織研究所で学ばれました。
民藝の伝統柄のほかに、ササムラさんならではのモダンな柄、愛らしい柄、小ぶりな丸い椅子敷きも素敵で、地元を中心にファンが増えています。
当店では昨年に続き2度目の開催。
両日ともササムラさん在店され、ノッティングの実演をご覧いただだく予定です。

12/21(火)〜29(水)12:00-18:00 ※月曜休み
13月の遊園地 pa.co.木工アート展

なんと7年ぶり、ほんとうに久しぶりのpa.co.(パコ)さん個展です。
常設では、そのときどきの“ブーム”(pa.co.の中でのそのとき流行っているもの)を届けてもらっていますが、今回の個展ではどんな世界を繰り広げてくださるのか、とてもたのしみです。
クリスマスをはさんでの開催、年末の忙しさを忘れて、pa.co.ワールドへどうぞ。
pa.co.さんの在店予定はありません。

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店内でのおたのしみのほかに、オンラインで今月も読書会「読むロバの会」を開催します。
12月のテーマは、毎年恒例「今年の一冊」。
今年それぞれが読んだ本から、おもしろかった本、記憶に残っている本、おすすめしたい本を紹介しあいます。
初めての方もご参加いただきやすいテーマだと思いますので、ぜひ、お気軽に、コメントしてみてくださいね。

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菓子工房ヴェールジョーヌの「ケーキの日」もあります。
12月といえばクリスマスケーキですが、9日の「ゆずのシフォンケーキ」に生クリームやフルーツを添えてクリスマスっぽくアレンジしてもらうのもたのしいと思いますし、23日の「チーズケーキ」は濃厚でコーヒーはもちろん、ワインやウィスキーなどお酒のお供にもぴったりでおすすめです。ぜひ。

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12月は土曜の定休日もほぼ営業、日曜もほぼ営業します。
しばらくご来店いただいていない方にはちょっと驚かれるほど品物も増えていますので、ぜひ覗いてみてください。
平日も週末も、ご来店をお待ちしています!

【12月の店休日】
6日(月)
11日(土)/12日(日)/13日(月)
20日(月)
27日(月)
30日(木)/31日(金)
ヒマールは土曜と月曜が定休日ですが、12月は第2土曜以外営業します。
日曜は不定期営業で、12月は第2日曜以外営業します。
年内の営業は29日(水)まで。年始は未定です。

「転校生の花子さんとヨゲンジュウ」完成!&特典缶バッジ

まもなく発売のヒマッコブックス(ヒマールとこぶな書店の共同出版レーベル)第1弾、楢喜八「転校生の花子さんとヨゲンジュウ」、印刷所より第1便が届きました!
良いです〜!

正式発売日は11月12日ですが、ヒマール店頭では11月9日(火)より販売開始です!

さらに、明日11月8日(月)から銀座のギャラリー路地裏で始まる楢喜八さんの個展「あの頃のミステリとSF・挿し絵展」会場で先行発売いたします!(11月20日まで)

ヒマール店頭と楢さん個展会場でこの絵本をお求めの方には、もれなくオリジナル缶バッジをプレゼント!
ヒマールのオンラインストアでのお求めには「複数ご購入特典」として、2冊以上まとめてご注文の場合にプレゼントいたします(2冊ご注文で2個、3冊ご注文で3個……)。

絵柄は2種類。ヒマール店頭と個展会場ではお好きなほうをお選びください。通販はおまかせとなります。

読めば、きっと誰かにあげたくなるこの絵本。ぜひ、プレゼント用もあわせて2冊、3冊とお求めくださいね!

12月の予告!

来月のことになりますが。
ヒマールにしてはめずらしく、ひと月に3つも!展示会がめじろ押しなので、早めにお知らせしておきます!!!

一気に年末感!ですよね!!
12月はみなさんもいろいろとご予定が入る月かと思いますので、まずはヒマールへご来店いただく日をお決めいただいて!3つの展示会、すべてお見逃しのないようお出かけいただけましたら幸いです!!!

10月から11月へ

10月31日の衆院選が終わって、がっかりしなかったと言えば嘘になりますけど、よかったこともいっぱいあったな、というのが今の正直な気持ちです。

一番がっかりしたのは投票率。55〜56%!? もう少し高くなるだろうと思ってました。なにより、山口県は全国で最低の49%台……まじですか……。
山口の小選挙区は4区共に、自民候補が開票と同時に当確が出る強さで、投票前からそれが当然みたいな雰囲気もありましたから、与党支持者は「自分が投票に行かなくても」という人も多かったでしょうし、野党支持者は「自分が投票に行っても」という人も多かったでしょう。その気持ちもわからなくはないんですけど、当選する人が変わらないとしても、投票することはすごく重要だ、と思うんです。
どういうことかいうと、まず、投票する人の数は「ちゃんと仕事するか、見ているぞ!」という人の数、わずかでも政治に関心を持っている人の数と言えるんじゃないでしょうか。投票率が高ければ高いほど、政治家にはプレッシャーになります。また、当選したとしてもほかの候補に投票した人の数が多ければ、当選した人は自分に投票しなかった大勢のほうも向いて仕事をしていかざるをえなくなりますよね、次の選挙のことも考えて。

一番よかったと感じたことは、さまざまな運動に出会えたこと。我が家はテレビがなく新聞もとっていませんが、インターネット上で「みんなの未来を選ぶチェックリスト」をはじめ、各党や各候補者へのアンケート回答や社会問題に対する考えをまとめたサイトをいくつも見ることができましたし、「Choose Life Project」をはじめとするネットメディアや、TwitterのスペースやInstagramのインスタライブなどを活用したトーク配信などでもたくさんの人の考えを聴くこともできました。
「表現と政治」プロジェクトのメンバーが運営された#投票ポスター2021という企画、「GO VOTE JAPAN」の#わたしが選挙に行く理由の発信、東京で行なわれた投票マーチ、広島で行なわれた「投票所はあっちじゃけえ」の活動などなど、一人ひとりがそれぞれのやり方で、「自分ごと」としてそれぞれ政治に参加されていることに、とても元気づけられました。
追伸:あと、ラジオ! とくに荻上チキさんの投票日の放送は、今からでも聴くといいです。

ともあれ、選挙の前だけ急に「投票に行こう」とか「政治に関心をもとう」とか言われても、なかなか難しいのだなということも実感。自分自身、まだまだ不勉強なところもありますし、知りたいこともたくさんあるので、これからも日々、本を読んだり本を届けたりすることを中心に、店でももっとみなさんとおしゃべりするようにしていきたいな、と思っています。政治って生活のあらゆること・ものと切り離せないものだと思いますから。

さて、すっかり長くなりましたが。

10月は「伊東製靴店の受注会2021」へのご来場、たくさんのご注文、ほんとうにありがとうございました!
11月は店でのイベントの予定がありません。
そのかわり、12月は3つも(まもなくお知らせします!)展示会の開催を予定していますので、どうぞたのしみにしていてください。

店内イベントはなくても、おたのしみはありますよ!

11月12日にはミニ絵本「転校生の花子さんとヨゲンジュウ」を発売します!
ヒマールとこぶな書店が一緒につくる共同出版レーベル「ヒマッコブックス」からの第1弾です。

夏の間お休みしていた菓子工房ヴェールジョーヌの「ケーキの日」も、長いお休み(ずっと暑かったですもんね)を終えて復活!
ただいま11月11日お渡しの「アールグレイのミルクティー・シフォンケーキ」のご予約を承り中です。

オンラインで開催している「読むロバの会(読書会)」は、今月開催の「K-BOOKフェスティバル」にヒマールが書店として参加するのと連動して、テーマ「K-BOOK(韓国の本)」で、すでに会場をオープンしています。
どうぞお気軽にコメントを書き残してくださいね。

なんとなくずっと落ち着かなかったので、11月は通常運転でペースを取り戻すリハビリ期間という感じでしょうか(苦笑)。
のんびりと、ご来店をお待ちしています。

【11月の店休日】
1日(月)、2日(火)
6日(土)、7日(日)、8日(月)
13日(土)、15日(月)
20日(土)、21日(日)、22日(月)
27日(土)、29日(月)

11/12発売決定!「転校生の花子さんとヨゲンジュウ」

先日お知らせした、こぶな書店とヒマールの共同出版レーベル「ヒマッコブックス」からの第1弾!出ます!!

ヒマッコブックス1
「転校生の花子さんとヨゲンジュウ」楢喜八

定価1,100円+税
A6横(縦105✕横148mm)中ミシン上製本 24ページ
ISBN 978-4-9912195-1-1 C8793
2021年11月12日刊行

花子さんが、A小学校に転校してきた。
ヨゲンジュウたちを連れて……!

アマビエだけじゃない! ヨゲンジュウ(予言獣)を知っていますか?
『学校の怪談』シリーズで「花子さん」を描き続けてきた楢喜八による、初のミニ絵本。
あの花子さんがヨゲンジュウたちを連れて帰ってきました!

長引くコロナ禍で、たくさんのできないことや、たくさんの決まりごとを受け入れて学校生活を送っている子どもたち。
制限と制約の多い毎日に、せめて、のびのびと空想して少しでもたのしく過ごしてもらえたら……。
そう考えて、楢喜八さんが描く花子さんにお願いして、おなじみアマビエをはじめとするヨゲンジュウたちを学校へ連れて来てもらおう!と思い立ち、お守りになるような絵本をつくりたいと企画しました。

正体不明、でも、なんだかかわいいヨゲンジュウたち。
ちょっと怖くて、どこかユーモラス、隅から隅まで何度も見ずにはいられない、楢喜八ならではの絵の世界が小さな一冊に広がります。

花子さんに初めて出会う子どもたちにも、子ども時代を花子さんと過ごした世代にも、いつもそばに置いて繰り返しおたのしみいただけることを願っています。

絵:楢喜八 1939年樺太に生まれる。金沢美術工芸大学油絵科卒業。1968年ミステリマガジン(早川書房)8月号で挿画デビュー。ミステリー・SF・ユーモア小説を中心に幅広いジャンルで多数の装画・挿画を手がけ、大人から「学校の怪談」シリーズ読者の子どもまでファン層も幅広い。個展などで定期的にオリジナル作品も発表し続けている。1978年講談社出版文化賞(さし絵部門)受賞。2004年田河水泡賞受賞。2018年ヒマールにて「学校の怪談」同窓会展を開催。2020年『誰かが見ているーー楢喜八作品集』(こぶな書店)を刊行。

協力:常光徹(国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授)

ブックデザイン:辻川文俊(ヒマール)
構成・編集:小鮒由起子(こぶな書店)/辻川純子(ヒマール)

手のひらサイズのミニ絵本です。
本日より、ヒマールのオンラインストアにてご予約販売を開始しました(お届けは発売日前後になる予定です)。そちらにサイズ感のイメージ写真をアップしていますのでご覧ください。
また、11月8日(日)より東京・銀座で開催の楢喜八個展での先行販売を予定しています。こちらの詳細は追ってお知らせします!

10月のおたのしみと店休日

10月です!
でも、岩国はきょうも最高気温30℃超え。真夏か!?
思いがけない暑さが続き、今になって夏バテしています……。

さて、とはいえ10月。
10月のおたのしみは、なんといっても2年以上ぶりに開催の「伊東製靴店の受注会」
革靴選びの気分が盛り上がるように、秋らしくなることを期待しています!!
すでにご愛用中の方も、初めての方も、どうぞお気軽に試し履きにいらしてください。

10月の読むロバの会(オンライン読書会)の会場もオープンしています。
今月のテーマは「酒」。
「酒」が主題の本でなくても、印象に残るお酒のシーンとか、酒に溺れた登場人物の行動とか、自由に「酒」に絡めて書いてみてください。どうぞお気軽に!

今月は、夏の間お休みしていた菓子工房ヴェールジョーヌの「ケーキの日」も再開します。
日程やケーキの種類は追ってお知らせしますので、チェックしていただけましたら。

そして、まもなく、ヒマールの出版なかま「こぶな書店」より、新刊が発売になります!
税所篤快著「僕、育休いただきたいっす!」
子育て中の人にも、そうでない人にもおすすめしたい、爽快な一冊です!
ヒマールには早ければ15日〜19日頃に入荷予定。ぜひ!

今月もご来店をお待ちしています!!!!!

【10月の店休日】
2日(土)/3日(日)/4日(月)
9日(土)/10日(日)/11日(月)
16日(土)/17日(日)/18日(月)
25日(月)
*ヒマールは土曜と月曜が定休日ですが、22〜31日の「伊東製靴店の受注会」期間中は月曜のみ休みます。
*日曜は不定期営業。10月は前半休み、後半営業します。

日常に音楽がある場所

書こうとすると喉の奥がぐっとなる、先週のライヴで感じたこと。

ヒライマサヤさんと森孝允さんの二人組バンド「The Old & Moderns」。
ツアー直前にして急遽キャンセルとなった最終日の会場の代わりに、配信だけでもさせてもらえないかと連絡をもらったことが表している、ライヴをとりまく現状。まず引き受けようと決めて、速攻でやれるやり方を考えた。
展示会の開催中だったのでライヴ営業にすることはできないけれど、どうせなら配信だけじゃなく、ひとりでもふたりでも生でお客さんに観てもらいたいと思って、通常営業の店内で演奏してもらって配信しつつ、たまたま買い物に来られたお客さんとか、来られる方には観に来てもらうのはどうですか、と提案した。
まさか、ツアーに出発する朝に、森さんから「解散」という言葉が出て、これがモダンズのラストツアーになって、通常営業の中で引き受けたライヴがそのファイナルになるなんて、わたしたちはもちろんモダンズのふたりだって、そのときは思ってもいなかった。

ラストツアーのファイナルが、平日の16時からで、通常営業の店内で、いいんだろうか……と申し訳なく感じていた。急に決まったライヴだし、平日の夕方だし、数人観に来てくれて、2〜3曲聴いていってくれたらいいくらいだろうな、と思っていた。

16時よりも前に、ライヴを目指して来てくださったお客さんが3人。それから、ちょっと遅れて続々と。夕方からの店を開ける時間ギリギリまで観ていってくれる人もいれば、仕事が終わって駆けつけてくれる人、子どもを習い事に送ってそのあいだに観てくれる人、途中で仕事を抜け出して少し観てからまた戻ってきてくれる人。入れ代わり立ち代わり、たくさんの人が、ヒマールでの最後のモダンズを観に集まってくれた。
結局、16時から閉店時間の18時を過ぎるまで、2時間以上のものすごいライヴになってしまった。ヒライさんがMCで「これが通常営業ですか!? これがヒマールの通常営業ですか!」と叫んでいた。

こみ上げてくるものが止まらなかったのは、もうこれで、うちの店でふたり揃っての演奏を観ることはないんだ、と思ったこともある。もちろんそれもあるのだけれど。
ヒライさんが店に演奏しに来てくれるようになって、森さんをサポートとして連れてくるようになって、その次にはふたりで「平井正也DUO」と名乗って演奏するようになって、それから「The Old & Moderns」という二人組のバンドになりました!と言って、モダンズは来るたびにどんどんモダンズらしくなってバンドになっていった。その過程を、わたしたち店の者もだけど、最後のライヴに駆けつけてくれたお客さんたちも、ずーっと観てきた。ほとんどの人が、ヒマールで初めてヒライさんたちの演奏を観て好きになった人たちで、それで毎回観に来てくれるようになって、定期的にライヴの回数を重ねてきた。だからこそ、平日の夕方なのに、通常営業なのに、めちゃくちゃ盛り上がったライヴになったんだ。これって、すごいことじゃない!? 9年、店を続けて、こんなふうにライヴをやってきた、その結果だなあ、と思った。やってきてよかった、やっとここまできたなあ、とライヴを観ながらこみ上げてしまったのです。

この1年8ヶ月、ライヴをするということは、ミュージシャンにとっても、ライヴに関わる仕事の人たちにとっても、会場となる店にとっても、すごく難しくて苦しいことになってしまった。
ヒマールでは毎回、ライヴの前に出演者と店の者とで、キットを使って抗原検査をする。抗原検査じゃ十分ではないことはわかっているけど、岩国でPCR検査を受けたら、たとえば今回のモダンズとわたしたちの4人分で10万円以上かかる。いくらなんでもそれは無理だ。ヒライさんは別府市在住なんだけど、廃校になった中学校にPCR検査・抗原検査センターが作られて、いまのところは9月末までらしいが市民は無料でいつでも予約なしでPCR検査を受けられるという。抗原検査なら旅人でも無料で受けられる、と。どうしてこれをすべての自治体でやってくれないのだろう。まともな補償がないことにも腹が立つけど、せめていつでも誰でも受けたいときに無料で、いや、広島県知事が広島市内で無料でやっているPCR検査の費用は1回2,000円くらいと以前に言っていたのを聞いたからそれくらいなら支払ってもいいから、PCR検査を受けられるようにする、それが国がやるべき最低限の対策で補償で支援じゃないのか、と思う。そうなればライヴも、もう少し苦しくなくやれる。
ライヴに対しては「今やらなくても。落ち着いてからやれば」と言われることもある。でも、それはいつになるんだろう。そのときに、好きなあの人は音楽活動を続けられているんだろうか。そのときに、うちの店はまだやれているんだろうか。
なくなってしまったら、もう戻らない。それはちょっと周りを見てみればわかることだ。なくならないようにするには、続けていくしかないんだよ。そうじゃない?
音楽に興味がない人もいるだろうけど、音楽のある場所がなくなるときは、ほかのたのしみがある場所もなくなるときじゃないかと思う。

日常に音楽がある場所になれたらいいな、と思ってた。まだ確信は持てないけど、そういう場所になれつつあるのかも、と感じられたのが先週のライヴだった。それくらい感じられるようになるまで、9年かかった。
不確かな世界でなくなってしまわないように、細々とでも続けて守っていきたい。それがいま自分たちにできることで、仕事で、役割だと思っている。

ぼくたち、オールド・アンド、モダーーーーーンズ!
本当にすごいバンドでした!
素晴らしいライヴをたくさん届けてくれてありがとう!!!!!

撮影はすべて長束晃さんです。
いつもありがとう。