6月の読むロバの会(オンライン読書会)開催中!

こちらは「読むロバの会(オンライン読書会)」の会場です。
日々のブログの更新は、ひとつ下の投稿から始まります。

読んで書く、文章に親しみたのしむ読書会です。
本を読んで感じたこと、考えたこと、それを言葉に、ましてや文章にするのはなかなか難しいかもしれませんが、どうぞ気軽に書いてみてください。

6月の「読むロバの会(オンライン読書会)」
テーマは……
「雨」

6月末までの1ヶ月間、上記のテーマで選んだ本について、このブログのコメント欄に書いていってください。

過去に読んだ本から選び、オススメ紹介文を書いてもよし。
テーマをもとに自分自身の今月の一冊を選んで、読んだ感想などを綴ってもよし。
匿名でもOK。
何度書いてもOK。
誰かのコメントに返信してもOK。
書き方は自由です。
ヒマール店頭でも、今月のテーマで本をセレクトして並べますので、よかったらチェックしにいらしてください。

ご参加をお待ちしています!

2022年5月の読むロバの会「テーマ:ダンス/舞踏」はこちら
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「読むロバの会」がオンライン開催になったいきさつはこちら

6月の読むロバの会(オンライン読書会)開催中!」への8件のフィードバック

  1. ヒマールじゅんこ 投稿作成者

    『とにかくうちにかえります』津村記久子(新潮文庫)

    以前にオンライン読書会の課題図書として読んだことのある本です。
    短編集ですが、帰宅の交通手段が止まってしまうほどの豪雨の中の人々を描いた表題作は、とりわけおもしろい。

    『パンツの中まで湿っている。いったいどこから雨が入り込んで来たのか。レインコートの前のボタンを全部留めているだけあって、さすがにシャツやスーツは無事のようで、蒸し暑くさえあったが、寒気が下半身から這い上がってくる。ずっとスラックスが濡れていて、水分が染み込む繊維を求めてじわじわと進んでいるからだろう。生きているようだ、とサカキは思う。降る雨も流れてくる雨もスラックスに染みた雨も動く。ただ触れたものを濡らすために。隣り合った粒と融合してより大きな粒になるために。いずれ大きな流れになるために。』

    コントロールなどできない大きなものに翻弄されながらも、それとはまったく別のことを悩んだり考えたり、腹を立てたり必死になったりしている、にんげんの愛おしさよ。

    返信
  2. 大久保

    モーム「雨」(『雨・赤毛』朱牟田夏雄訳、岩波文庫)
     雨と言えば、まっさきに思いつく短篇を読み返してみました。
     サモア諸島の港町パゴパゴで二週間足止めされることになったイギリス人の宣教師夫婦と医師夫婦。彼らと同じ家に、同じく足止めされた若い娼婦が下宿することになった。道徳的に厳格な宣教師と娼婦の間には反目が生まれる。サモアはおりしも雨季。止まない雨に降りこめられて、両者の緊張はどんどん高まっていき、ついに避けがたい破局へと向かう――。

     タイトルが示すとおり、熱帯の雨は小説の「主役」といえる存在感を発揮していて、しばしば挟まれる雨の描写は、登場人物の誰よりも生々しく感じられます。
     「一方マクフェイル医師は雨を眺めていた。雨は彼の神経にこたえはじめていた。それは、おだやかに地にそそぐあのわれわれの知る柔かい英国式の雨とは似もやらず、無慈悲な、どこか物すごさのある雨だった。何か、自然の原始的な力が持つ悪意というようなものが感じられた。ただの土砂降りというのではない、もう、奔流のような雨だった。まるで天からの洪水という感じで、ナマコ板の屋根に、人を発狂させそうな小やみもない執拗さでバタバタたたきつけた。雨自体が何かに激怒をいだいている感じだった」。

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  3. 大久保

    植草甚一『雨降りだからミステリでも勉強しよう』ちくま文庫、2015。

     植草甚一が、原書で読んだ英米仏のミステリを紹介したコラム。元になった晶文社版(1972年刊)を中学校の図書館で借りて読んだのですが、正直に言うと、そのときは内容よりもタイトルのほうが強烈に印象に残ったものです(その後、大人になってから読み返したときに、初めて本書の面白さが分かった気がします)。
    「雨降りだから~」というタイトルは、もちろん「晴耕雨読」の「雨読」ですが、もうひとつ、洋書で時々見かける――児童書に多い――Rainy Day Book=「雨の日のための本」も、J・J氏は意識していたのでしょう。

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  4. 大久保

    エドワード・ゴーリー『ずぶぬれの木曜日』柴田元幸訳、河出書房新社、2018。

     大雨の木曜日。主人がどこかに置き忘れた傘を、黒犬ブルーノが探しに出かけます。謎の傘泥棒、店でなかなか気に入った傘が見つからない客、傘に隠れた子供、傘で目を刺した男など、雨と傘をめぐる街の人々のエピソードが語られるなか、ブルーノは思いがけない形で主人の傘と出会うことに――。

     英語でblack dogと言えば憂鬱のことですが、ブルーノはけなげで前向き。雨の街で、意気揚々とご主人の傘を探し歩きます。大型犬ならではの可愛らしさに満ちあふれていて、ゴーリー(猫派として知られていますが)のなかでも特に好きな1冊です。

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    1. ヒマールじゅんこ 投稿作成者

      あ! 英語でblack dogは憂鬱のことだったんですね!知らなかったー。
      「ブラックドッグ」というタイトルの韓国ドラマがあって、日本では「新米教師コ・ハヌル」という副題がつけられているんですけど、なんでブラックドッグなのかなーと思ってました。そういう意味だったのか。

      ・・・テーマ「雨」と関係ない話ですみませんー。

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      1. 大久保

        犬と英語の話を無理やりテーマに関連づけると、「土砂降り」がIt rains cats and dogsですよね。

        雨についての英語の成句ではcome rain or come shine, 「降っても晴れても」=「どんなときも」、というのもあり、ジャズのスタンダードの曲名にもなっていますが、そういえばイシグロにこのタイトルの小説があったなあ……と思い出しました(『夜想曲集』所収)。

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        1. ちせ

          『降っても晴れても』、ありましたね、『夜想曲集』に、そういえば。

          『ずぶぬれの木曜日』、大型犬ブルーノの言葉があまりにも前向きで、
          「きっとやりとげるぞ」とか「やりとげるまで あきらめないぞ」とか、
          ゴーリーなのにありえん……、と半信半疑で読んでいくと、本当にありえ
          ないような活躍が描かれ、驚きながらも、たまにはこういうのがあっても
          いいよね、と思ったのを思い出しました。

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  5. 大久保

     雨の出てこない話。

     フィッツジェラルドの「バビロン再訪」、昔の角川文庫などでは「雨の朝パリに死す」と訳されていました。これはもちろん、「バビロン再訪」を原作にしたリチャード・ブルックス監督の映画『雨の朝巴里に死す』のせいなのですが、しかし、映画の原題は*The Last Time I Saw Paris*なのです。しかもエリザベス・テイラーが致命的な肺炎になるのは、雨のせいではなく、(フィッツジェラルドの原作どおり)雪のため。
     日本語タイトルの「雨」は、どこからきたのか……?

     そういえばデュラスの『モデラート・カンタービレ』の映画版も、日本語では『雨のしのび逢い』と題されていながら、雨は一滴も降らないのでした(映画の原題は小説と同じ*Moderate Cantabile*)。

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