9月の読むロバの会(オンライン読書会)開催中

こちらは「読むロバの会(オンライン読書会)」の会場です。
日々のブログの更新は、ひとつ下の投稿から始まります。

読んで書く、文章に親しみたのしむ読書会です。
本を読んで感じたこと、考えたこと、それを言葉に、ましてや文章にするのはなかなか難しいかもしれませんが、どうぞ気軽に書いてみてください。

9月の「読むロバの会(オンライン読書会)」
テーマは「宇宙」
壮大なテーマです。SF小説からノンフィクション、科学よみものなど、さまざまなジャンルからテーマにひっかかった本を読んで、紹介しあいましょう。

9月末までの1ヶ月間、上記のテーマで選んだ本について、このブログのコメント欄に書いていってください。

過去に読んだ本から選び、オススメ紹介文を書いてもよし。
テーマをもとに自分自身の今月の一冊を選んで、読んだ感想などを綴ってもよし。
匿名でもOK。
何度書いてもOK。
誰かのコメントに返信してもOK。
書き方は自由です。
ヒマール店頭でも、今月のテーマで本をセレクトして並べますので、よかったらチェックしにいらしてください。

ご参加をお待ちしています!

2022年8月の読むロバの会「テーマ:戦争と平和」はこちら
2022年7月の読むロバの会「テーマ:自転車」はこちら
2022年6月の読むロバの会「テーマ:雨」はこちら
2022年5月の読むロバの会「テーマ:ダンス/舞踏」はこちら
2022年4月の読むロバの会「テーマ:学校」はこちら
2022年3月の読むロバの会「テーマ:写真」はこちら
2022年2月の読むロバの会「テーマ:菓子/スイーツ」はこちら
2022年1月の読むロバの会「テーマ:雪・氷」はこちら
2021年12月の読むロバの会「テーマ:今年の一冊」はこちら
2021年11月の読むロバの会「テーマ:K-BOOK」はこちら
2021年10月の読むロバの会「テーマ:酒」はこちら
2021年9月の読むロバの会「テーマ:老い」はこちら
2021年8月の読むロバの会「テーマ:戦争と平和」はこちら
2021年7月の読むロバの会「テーマ:夏」はこちら
2021年6月の読むロバの会「テーマ:ともだち」はこちら
2021年5月の読むロバの会「テーマ:仕事」はこちら
2021年4月の読むロバの会「テーマ;自然/nature」はこちら
2021年3月の読むロバの会「とにかくうちに帰ります」はこちら
2021年2月の読むロバの会「広場」はこちら
2021年1月の読むロバの会 「わたしたちが光の速さで進めないなら」はこちら
2020年12月の読むロバの会 「今年おすすめの一冊!」はこちら
2020年11月の読むロバの会 課題図書「地下鉄道」はこちら

「読むロバの会」がオンライン開催になったいきさつはこちら

9月の読むロバの会(オンライン読書会)開催中」への8件のフィードバック

  1. ヒマールじゅんこ 投稿作成者

    『地球でハナだけ』
    チョン・セラン著/すんみ訳

    今年4月にテーマ「学校」で『保健室のアン・ウニョン先生』を読んで以来の、チョン・セラン作品でした。
    で、私はチョン・セランの作品がとても好きだ!ということがわかりました。

    この『地球でハナだけ』は、宇宙人と地球人ハナとの一途でさわやかなSFラブストーリー。
    はるか彼方まで見える望遠鏡で地球を眺めるうちに、ハナに一目惚れした彼は、たいへんな借金をして二万光年を旅してハナのもとへやってきたのでした。
    ちなみに彼は40%が鉱物でできていて、自己分裂で繁殖し、強力な集合意識でつながった種(しゅ)。
    ちなみに宇宙を旅する「フリーパス」を所持できるのは、宇宙に暴力が広まらないように、3,000年間戦争が起きていない星の市民だけなのだそう(地球人には永遠に無理そう…)。

    ハナが環境問題をはじめ世の中のいろいろな問題に対して関心が高い人なので、デート中にふたりはたくさんそういう話をします。
    地球へ来るために多額の借金を抱えてしまい、仕事に追われる彼に、ハナが聞きます。

    ・・・・・
    「宇宙ってなんでどこもかしこも資本主義なわけ? それじゃ、地球と何も変わらないじゃない」
    「ごめん。俺がお金持ちの宇宙人だったらよかったのに」
     それからキョンミンは望遠鏡を動かして、資本主義の代案を探そうとする遠くの星々の努力を紹介してくれた。
    「いっときあの星には、つらくなると体の弱ったところにめずらしい結晶ができる生命体がいたんだよ。その結晶は、最高の貨幣として認められてた。よりつらいものに、より大きな対価を与えるためにね」
    「どうしていまは、すたれてしまったの?」
    「時間が経って、だれもが自分の体を痛めつけはじめたから。悲劇、苦しみ、グロさに毒されてしまってね。あの星では、オイディプスの話は、なんとも思われなかったのかもしれない」
    ・・・・・

    やれやれです…。

    ともあれ、読んでいるあいだはたのしくて、おかしくて、ふしぎで、ちょっとかなしくて、最後は大きなあったかいものに包まれる、そんな一冊でした。
    ぜひ。

    返信
  2. ヒマールじゅんこ 投稿作成者

    『さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち』
    小坂康之、林公代(著)

    今年の初めに出た新刊。おもしろくて一気読みした一冊です!

    福井県の、いわゆる教育困難校、底辺校とみなされていた“荒れた”高校、県立小浜水産高校。そこへ新卒で赴任してきた教師・小坂康之先生が中心となって、高校の実習工場としてはとてもめずらしいHACCP(食の安全性を高いレベルで管理するためのシステム)の認証を取得し、そのHACCPがNASAでつくられたことを知った高校生のひとりが口にした「宇宙食、つくれるんちゃう?」の一言から始まった、10年以上にわたるプロジェクトを追ったドキュメンタリー。

    13代もプロジェクトを引き継ぎながら続けて、夢を実現させた歴代の高校生たちと小坂先生をすごい!と思ったのはもちろんですが、定員割れが続き税金もかさむので(水産高校は普通校の倍かかる、と)高校再編成でほぼなくなることが決まっていた小浜水産高校を、進学校の若狭高校の海洋科学科として存続させるように動いた市民の活動も素晴らしいと思いました。

    それともうひとつ、個人的に印象に残ったのが、HACCPの認証取得に至るまでのお話。
    そういう制度の認証って、きちきちにマニュアルどおりで融通が利かないものだというイメージを持っていたんですけど、取得を指導した方(大日本水産会の高島さん)の考え方、サポートがほんとうに素晴らしい!
    コンサルに頼んで1億円近い費用を払えば取得できるものらしいけれど、そうはせずに(そんな予算もないし)、クリーンルームのかわりに100均の“コロコロ”とか、金属探知機のかわりに10分毎の包丁チェックとか!
    私自身、常日頃から「制度に振り回されたくない」と思っているので、ほんとうに痛快で!スカッとしました!!

    素晴らしい話だったからこそ、最後に書かれていた小坂先生の言葉に、深く考えさせられました。
    「海の教育について、日本は危機的状況だと小坂は言う。アメリカは海洋教育のステータスを高めていて、多くの科目で海のことを教えるし、中国は海洋小学校まで作って国防的な部分も含めて生徒に海を意識させている。一方、日本では海について教育する免許を取る人が減ってきている。日本は海に囲まれているというアドバンテージがあるのに、海洋教育は衰退している。」

    著者の林公代さんとは20年ほど前に、いっしょに情報誌をつくる仕事をしていたことがあります。
    当時から、取材した内容をわかりやすく伝えつつ、取材したときに自分自身が感じたわくわくをその文章にまるごとのっけて、分厚く熱い記事を書く人でしたが、この本は林さんの出身地でもある福井の高校が舞台ということで、その取材力と文章にいつも以上の熱量とわくわくを感じました!
    スカッとして気持ちがあがる一冊です!

    返信
    1. キミヨ

       この本の書き手(林公代)です。読んで欲しいところをズバリ読みこんで下さって、嬉しい感想ありがとうございます!
       私も取材する前は学校の先生と生徒が主役だろうと思っていたんですが、取材するうちに見方が変わっていきました。地域の大人たちや、HACCPを日本に広めようとしてる方とか、それぞれの壁を越えよう、変えようとしてる大人たちの魅力の虜になっていったんですよ。
       こんな教育を受けてみたかった…あ、宇宙と全然関係ない話ですみません。でも、宇宙という魅力的な目標を掲げたことで、地域のみんなが一つになれたのかもしれないなと思います。

      返信
  3. ピンバック: 2022.9.20 | きょうのヒマール

  4. ピンバック: NEW読むロバの会(オフライン)再開します! | きょうのヒマール

  5. 大久保

     野尻抱影の本の思い出を。
     
     野尻抱影(1885‐1977)は早稲田大学英文科を卒業した英文学者。英語教員であり、翻訳家であり、編集者でしたが、それ以上に星と星座に関するエッセイの名手でした。専門のイギリス文学から和洋漢の古典まで自由自在に引用、流麗な文体で多くの読者に星と星座の魅力を伝えたのです。
     あらためて読み返してみると、思いがけないほどの美文調。例えば今ごろの星空を指して、「秋の星は割合に淋しい。夏の夜空のペイジェントの後にひとまず幕を引いて、冬の夜空の乱舞のために準備をしなければならぬからである。……琴座のヴェガと鷲座のアルタイルとはまだ暫くは高く仰がれているが、ほかに一等星としては、東南の空低く寂寥たる孤影を転ずるフォーマルハウトをわずかに数えるのみである」(「秋の星空」1925年)。しかし、小学生のころの自分が抱影の文章で星空の魅力を知ったのはまちがいありません。そのせいかどうか、結局は科学としての天文学ではなく、神話や文学のほうに興味が向いてしまったのですが……。

     抱影のエッセイは今も人気があって、いろいろな形で復刊されていますが、なんと言っても印象に残っているのは1989年、筑摩書房から安野光雅の装丁で刊行された「野尻抱影の本」全4巻。最初の3冊『星空のロマンス』『星の文学誌』『山で見た星』に、彼の魅力が凝縮されています(4巻目は異色の『ロンドン怪盗伝』、これも面白い本ですが今回のテーマとは無関係)。

    返信
    1. ヒマールじゅんこ 投稿作成者

      小学生のころに出会った野尻抱影の文章。
      大久保さんのルーツを少し教えてもらったようで、とても腑に落ちました。

      10月からオフラインの読書会を再開してみます。
      オンラインの読書会へのご参加、毎月ほんとうにありがとうございました!
      大久保さんのコメントで、たくさんの本を知ることができてとてもたのしかったです。
      オフラインで開催しつつ、今後もたまにはオンラインもやってみたいと思っていますので、そのときはまたぜひご参加をよろしくお願いします!

      返信
      1. 大久保

        オンラインの読書会、こちらこそ、楽しい場を設けていただき、ありがとうございました。
        テーマからあれこれ連想して、読んだり読み返したりするのが、毎月楽しかったです。
        オフライン読書会も、近くに住んでいたら参加したいところです……(積ん読になっている本はいくらでもあるので!)

        せっかくなので、「宇宙」でもう少しだけ。

        R. A. ラファティ『宇宙舟歌』国書刊行会。
         奇妙なSFばかりを集めたシリーズ「未来の文学」の中でも、とりわけ奇妙なのがこちら。下敷きになったホメーロスの『オデュッセイア』同様、戦争が終わり、故郷(地球?)をめざすロードストラム船長と部下たちの、宇宙船での帰還の旅が描かれます。一行が立ち寄るのは不思議な星々ばかり。時間がゆっくり進む星、人食い人種の住む星、ギャンブラーの集まるラスベガスのような星、魔女の住む星……。手に汗握る冒険ではなく、次々と登場する奇妙な世界(と、作者得意のほら話)をのんびり楽しむ小説です。

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